DAO クラス

これらのクラスは DAO (Data Access Object) データベースへの簡単なアクセスを提供するために、ほかのアプリケーション フレームワークのクラスと共に動作します。これは Microsoft Visual Basic や Microsoft Access と同じデータベース エンジンを使います。 DAO クラスは、また、ODBC (Open Database Connectivity) ドライバーを利用できる広範囲なデータベースにもアクセスできます。

DAO データベースを使ったプログラムには、少なくとも、1 つの CDaoDatabase オブジェクトと 1 つの CDaoRecordset オブジェクトがあります。

注意

Visual C++ .NET では、Visual C++ 開発環境およびウィザードでは DAO はサポートされなくなりました (DAO クラスは含まれているので、このクラスを使うことはできます)。 新しい MFC プロジェクトでは ODBC を使用することをお勧めします。 DAO は、既存のアプリケーションを保守するためだけに使用してください。

  • CDaoWorkspace
    ログインからログオフまでの、名前付きのパスワード保護されたデータベース セッションを管理します。 ほとんどのプログラムは既定のワークスペースを使います。

  • CDaoDatabase
    それを通じてデータを操作することのできるデータベースへの接続。

  • CDaoRecordset
    データ ソースから選択された 1 組のレコードセットを表現します。

  • CDaoRecordView
    コントロール内にデータベース レコードを表示するビュー。

  • CDaoQueryDef
    通常、データベースに保存される、クエリ定義を表現します。

  • CDaoTableDef
    ベース テーブル、またはアタッチ テーブルの格納された定義を表現します。

  • CDaoException
    DAO クラスから発生する例外状態を表現します。

  • CDaoFieldExchange
    DAO データベース クラスで使われる DAO レコード フィールド エクスチェンジ (DFX: DAO Record Field eXchange) ルーチンをサポートします。 通常、このクラスを直接使うことはありません。

関連クラス

  • CLongBinary
    ビットマップのようなバイナリ ラージ オブジェクト (BLOB: Binary Large Object) のストレージへのハンドルをカプセル化します。 CLongBinary オブジェクトはデータベース テーブルに格納される大きなデータ オブジェクトを管理するために使われます。

  • COleCurrency
    整数部 15 桁、小数部 4 桁の固定小数点の数値型である OLE オートメーション型 CURRENCY のラッパー。

  • COleDateTime
    OLE オートメーション型 DATE のラッパー。 日付と時間の値を表現します。

  • COleVariant
    OLE オートメーション型 VARIANT のラッパー。 VARIANT のデータは、いろいろな形式で格納されます。

参照

概念

クラス ライブラリの概要