Hyper-V のアーキテクチャ

Hyper-V は、タイプ 1 のハイパーバイザー ベースのアーキテクチャを配備しています。 ハイパーバイザーは、プロセッサとメモリを仮想化します。 それにより、ルート パーティション内の仮想化スタックが子パーティションである仮想マシン (VM) を管理し、I/O (入力/出力) デバイスなどのサービスを VM に公開するメカニズムが提供されます。

ルート パーティションは所有し物理 I/O デバイスに直接アクセスできます。 ルート パーティションの仮想化スタックは、VM、管理 API、仮想化 I/O デバイス用のメモリ マネージャーを提供します。 また、Integrated Device Electronics (IDE) のディスク コントローラーや PS/2 入力デバイス ポートなどのエミュレートされたデバイスも実装します。 さらに、Hyper-V 固有の統合デバイスをサポートし、パフォーマンスを向上させ、オーバーヘッドを削減します。

Diagram showing the Hyper-V hypervisor-based architecture.

Hyper-V 固有の I/O アーキテクチャは、ルート パーティションの仮想化サービス プロバイダー (VSP) と子パーティション内の仮想化サービス クライアント (VSC) で構成されます。 各サービスは、I/O バスとして機能し、共有メモリなどのメカニズムを使用する VM 間の高パフォーマンス通信を可能にする VM Bus を使用してデバイスとして公開されます。 ゲスト オペレーティング システムのプラグ アンド プレイ マネージャーは、VM Bus を含むこれらのデバイスを列挙し、適切なデバイス ドライバー (仮想サービス クライアント) を読み込みます。 I/O 以外のサービスも、このアーキテクチャを通じて公開されます。

Windows Server 2008 オペレーティング システムの機能

Windows Server 2008 より、オペレーティング システムには、VM で実行されている場合の動作を最適化する機能が搭載されています。 利点には、メモリ仮想化のコストの削減、マルチコアのスケーラビリティの向上、ゲスト オペレーティング システムのバックグラウンド CPU 使用率の削減が含まれます。

次のリンクでは、Hyper-V の役割を実行しているサーバーのパフォーマンスを向上させるベスト プラクティスについて説明します。