SIS 共通ストア ファイルと共通ストア ファイル

単一インスタンス ストア (SIS) バックアップによって維持されるすべてのバッキング ファイルは、共通ストア ファイルと呼ばれます。 SIS が管理する各ボリュームに 1 つの共通ストアがあり、そのボリュームに存在するすべての共通ストア ファイルが含まれています。 このディレクトリはボリュームのルート ディレクトリにあり、「\SIS Common Store」という名前が付けられます。 共通ストア ファイルは、バックアップおよび復元アプリケーションではなく、SIS バックアップ API 関数によってのみ直接アクセスされることを目的としているため、共通ストアは通常のユーザー アクセスから保護されたディレクトリとして実装されます。

共通ストア ファイルのプロパティは次のとおりです。

  • 共通ストア ファイルには、それを指す 1 つ以上のリンクがある場合があります。
  • 共通ストア ファイルの作成後は、その内容が変更されることはありません。
  • 共通ストア ファイルの名前はグローバルに一意です。つまり、世界中のすべてのシステムのすべてのボリュームにわたって一意であり、共通ストア ファイル名とそのデータ間のバインディングはグローバルに静的です。

ボリュームで SIS が有効になっている場合、重複するファイルの 1 つのコピーが共通ストアに作成され、重複するすべてのファイルが共通ストア ファイルを指す SIS リンクに置き換えられます。 詳細については、TechNet ドキュメントの「ボリュームでの SIS の有効化または無効化」を参照してください。

SIS リンクの 1 つが書き込み操作のためにアクセスされると、SIS フィルターはまず SIS リンク ファイルの元の内容を共通ストア ファイルから復元し、SIS リンク ファイルを共通ストアにリンクする再解析ポイントが削除されます。書き込み操作は元の宛先ファイルに対して実行されます。

common-store ファイルは、それを指す最後の SIS リンクが削除された場合にのみ削除されます。