視覚効果と快適性の向上

HoloLens 2 と HoloLens (第 1 世代) では、ユーザーの目に合わせて調整すると性能が向上します。

どちらのデバイスでも、最適なホログラム表示エクスペリエンスを目的として調整する必要がある点では同じですが、使用する調整テクノロジと手法が異なります。 必要に応じて、HoloLens 2 の調整またはHoloLens (第 1 世代) の調整に関する説明をご覧ください。

HoloLens 2 の調整

HoloLens 2 では、仮想環境の表示と操作のエクスペリエンスを向上させるために視線追跡テクノロジが使用されています。 HoloLens 2 を調整すると、ユーザーの視線 (およびデバイスを使用している他のユーザーの視線) を正確に追跡できるようになります。 ユーザーの安心、ホログラムの整列、ハンド トラッキングにも役立ちます。 調整後は、頭部に装着したバイザーの位置がずれても、ホログラムが正しく表示されます。

HoloLens 2 では、次のようなときに、デバイスの調整がユーザーに求められます。

  • ユーザーが初めてデバイスを使用する
  • ユーザーが前回の調整プロセスを実施しなかった
  • ユーザーが前回デバイスを使用したときに、調整プロセスに失敗した
  • ユーザーが調整プロファイルを削除した
  • デバイスはオフになり、上記のいずれかの状況が発生します。

調整プロンプト

このプロセスでは、一連のターゲット (ジェム) を目視します。 調整中にまばたきしても問題はありませんが、室内の他のオブジェクトではなく宝石に集中するようにしてください。 HoloLens はこのプロセスにより、ホログラフィックの世界をレンダリングできるように、ユーザーの眼球位置を学習します。

調整プロンプト

調整プロンプト

調整プロンプト

調整に成功すると、成功を示す画面が表示されます。 調整に成功しなかった場合は、調整の失敗に関する診断について、こちらの説明をお読みください。

調整プロンプト

デバイスまたはセッションを共有する場合の調整

HoloLens 2 デバイスは、複数のユーザーが共有できます。各ユーザーがデバイスのセットアップを実行する必要はありません。 新しいユーザーがデバイスを初めて頭に装着する際には、HoloLens 2 によって、視覚調整をユーザーに求めるメッセージが自動的に表示されます。 視覚調整を実施済みのユーザーがデバイスを頭に装着すると、質の高い視覚効果と快適な表示エクスペリエンスを得られるように、ディスプレイの調整がシームレスに行われます。

調整プロセスを手動で開始する

  1. スタート ジェスチャを使用して、スタート メニューを開きます。

  2. 設定アプリが [スタート] にピン留めされていない場合は、[すべてのアプリ] を選択します。

  3. [設定] を選択し、[システム] > [調整] > [目に合わせた調整] > [Run eye calibration] (目に合わせた調整の実行) の順に選択します。

    目に合わせた調整の実行オプションが表示されている設定アプリ

HoloLens 2 の調整のトラブルシューティング

調整はほとんどのユーザーに適合しますが、調整が失敗となるケースもあります。

調整が失敗となる原因として、次のようなことが考えられます。

  • 注意散漫になり、調整ターゲットを追っていない
  • デバイスのバイザーに汚れや傷があるか、デバイスのバイザーの位置が正しくない
  • 眼鏡に汚れや傷がある
  • 特殊なコンタクト レンズや眼鏡 (色付きのコンタクト レンズ、一部の乱視用コンタクト レンズ、赤外線カット眼鏡、一部の高処方眼鏡、サングラス、またはこれらに類似したもの) を使用している
  • 極端な化粧や、まつげエクステンション
  • 髪や太い眼鏡フレームにより、デバイスが見えにくくなっている
  • 目に関する一部の症状、状態、手術 (視野狭窄、長いまつげ、弱視、眼振、レーシックその他の眼科手術 (一部のケース) など)

調整に失敗した場合は、次のことをお試しください。

  • デバイス バイザーのクリーニング
  • 眼鏡のクリーニング
  • 可能な限り目に近くなるようにデバイス バイザーを押す
  • バイザー内で視野を遮っているもの (髪など) を取り除く
  • 部屋の照明を点灯するか、直接日光が当たらない場所に移動する

すべてのガイドラインに従っても調整に失敗する場合は、[設定] で調整プロンプトを無効にできます。 フィードバック Hub からフィードバックお送りください。

画像の色や明るさのトラブルシューティング についても確認してください。

目の位置はシステムによって計算されるため、IPD 設定は Hololens 2 には当てはまらないことにご注意ください。

調整データとセキュリティ

調整情報は、デバイスにローカル保存され、アカウント情報には関連付けられません。 調整なしでデバイスを使用したユーザーについては、記録が保存されません。 このため、デバイスを初めて使用する新しいユーザー、それまで調整を実施していないユーザー、前回の調整が失敗したユーザーは、視覚調整を行うように求められます。

デバイスは、最大 50 個の調整プロファイルをローカルに保存できます。 この数値に達すると、デバイスが最も古い使用されていないプロファイルを自動的に削除します。

調整情報は、[設定] > [プライバシー] > [アイ トラッカー] で、いつでもデバイスから削除できます。

調整を無効にする

調整プロンプトは、以下の手順に従って無効にすることもできます。

  1. [設定] > [システム] > [調整] の順に選択します。
  2. [When a new person uses this HoloLens, automatically ask to run eye calibration] (HoloLens を使用する新しいユーザーには、目に合わせた調整の実行を自動的に求める) をオフにします。

重要

この設定では、ホログラムのレンダリング品質と快適さが低下することがあります。 この設定をオフにすると、視線追跡に依存する機能 (テキストのスクロールなど) がイマーシブ アプリケーションで動作しなくなります。

HoloLens 2 の視線追跡テクノロジ

このデバイスでは、表示品質を向上し、すべてのホログラムを正確に配置して、快適な 3D ビューを表示できるように、独自の視線追跡テクノロジが使用されています。 ランドマークとして目が使用されるため、個々のユーザーに対してデバイスを調整できます。使用中にヘッドセットが多少ずれても視覚効果が調整されます。 調整はすべて、手動での調整を必要とせず、使用中に行われます。

注意

目の位置はシステムによって計算されるため、IPD 設定は Hololens 2 には当てはまりません。

HoloLens アプリケーションでは、ユーザーが見ている場所をリアルタイムで追跡するために、視線追跡が使用されます。 開発者は、この主要機能を利用して、ホログラフィック エクスペリエンス内でまったく新しいレベルのコンテキスト、人間の認識、対話を実現できます。 開発者は、特別な作業を何もすることなく、この機能を活用できます。

HoloLens (第 1 世代) を調整する

HoloLens (第 1 世代) では、瞳孔間距離 (IPD) に従ってホログラムの表示が調整されます。 IPD が正確でない場合は、ホログラムが不安定になったり、正しくない距離感で表示されます。 瞳孔間距離 (IPD: interpupillary distance) に合わせてデバイスを調整することで、視覚効果の品質を向上させることができます。

Hololens (第 1 世代) デバイスをセットアップする際には、Cortana の紹介後、視覚調整を行うように求められます。 調整手順は、このセットアップ フェーズで完了することをお勧めします。 ただし、Cortana からのプロンプトを待って「Skip」 (スキップ) と言うことで、スキップすることもできます。

HoloLens の調整プロセスでは、片目ごとに 6 つのターゲットに指を合わせるように求められます。 HoloLens はこのプロセスを使用し、ユーザーの目に合わせて正しく IPD を設定します。

IPD の指合わせ画面 (2 番目の手順)

調整プロセスを手動で開始する

調整を更新する必要がある場合や、新しいユーザーの調整を行う必要がある場合は、いつでも手動で調整アプリを実行できます。 調整アプリは、既定でインストールされています。 このアプリには、スタート メニューまたは設定アプリを使用してアクセスできます。

スタート メニューを使用して調整アプリを実行するには、次の手順に従います。

  1. ブルーム ジェスチャを使用して、スタート メニューを開きます。
  2. すべてのアプリを表示するには、[+] を選択します。
  3. [調整] を選択します。

シェルから調整アプリへのアクセス

起動後にライブ キューブとして表示された調整アプリ

設定アプリを使用して調整アプリを実行するには、次の手順に従います。

  1. ブルーム ジェスチャを使用して、スタート メニューを開きます。
  2. [設定][スタート] にピン留めされていない場合は、[+] を選択してすべてのアプリを表示します。
  3. [設定] を選択します。
  4. [システム] > [ユーティリティ] > [調整を開く] を選択します。

設定アプリからの調整アプリの起動

イマーシブ ヘッドセット

一部のイマーシブ ヘッドセットには、IPD 設定をカスタマイズする機能が装備されています。 ヘッドセットの IPD を変更するには、設定アプリを開き、[Mixed Reality] > [ヘッドセット ディスプレイ] の順に選択して、スライダー コントロールを動かします。 変更は、ヘッドセットにリアルタイムで反映されます。 眼科検査などで IPD がわかっている場合は、直接入力することもできます。

この設定は、PC で調整することもできます。これには、[設定] > [Mixed Reality] > [ヘッドセット ディスプレイ] の順に選択します。

お使いのヘッドセットで IPD のカスタマイズがサポートされていない場合、この設定は無効になります。