Azure PowerShell の使用に関するページ

Azure PowerShell は、コマンド ラインから Azure リソースを管理できるように設計されています。 Azure Resource Manager モデルを使用する自動化ツールをビルドする場合に Azure PowerShell を使用します。 Azure Cloud Shell を使ってブラウザーで試してみるか、ローカル コンピューターにインストールします。

この記事では、Azure PowerShell の基本的な使い方と、主要な概念について説明します。

Azure Cloud Shell でのインストールまたは実行

Azure PowerShell の使用を開始する最も簡単な方法として、Azure Cloud Shell 環境でこれを試してみます。 Cloud Shell を起動して実行する方法については、「Azure Cloud Shell の PowerShell のクイックスタート」をご覧ください。 Cloud Shell では Linux コンテナー上で PowerShell が実行されるため、Windows 固有の機能は利用できません。

Azure PowerShell をローカル コンピューターにインストールする準備ができたら、「Install the Azure PowerShell module (Azure PowerShell モジュールのインストール)」の手順に従います。

Azure へのサインイン

Connect-AzAccount コマンドレットを使用して対話形式でサインインします。 Cloud Shell を使用する場合は、この手順をスキップしてください。 Azure Cloud Shell セッションは、Cloud Shell セッションを起動した環境、サブスクリプション、およびテナント用に既に認証されています。

Connect-AzAccount

Azure クラウド サービスでは、リージョンのデータ処理の法律に準拠した環境を提供します。 リージョン クラウド内のアカウントの場合は、Environment パラメーターを使用してサインインします。 Get AzEnvironment コマンドレットを使用して、リージョンの環境の名前を取得します。 たとえば、Azure China 21Vianet にサインインするには、以下を使用します。

Connect-AzAccount -Environment AzureChinaCloud

Az PowerShell モジュールのバージョン 5.0.0 以降では、Connect-AzAccount は既定で対話型のブラウザー ベースのログイン プロンプトを表示します。 UseDeviceAuthentication パラメーターを指定して、以前は PowerShell バージョン 6 以降の既定であったトークン文字列を受け取ることができます。

サインインすると、どの Azure サブスクリプションがアクティブになっているかを示す情報が表示されます。 アカウントに複数の Azure サブスクリプションがあり、別のサブスクリプションを選択する場合は、使用可能なサブスクリプションを Get-AzSubscription コマンドレットで取得し、サブスクリプション ID を指定して Set-AzContext コマンドレットを実行します。 Azure PowerShell による Azure サブスクリプションの管理の詳細については、「複数の Azure サブスクリプションの使用」を参照してください。

サインインしたら、Azure PowerShell コマンドレットを使ってサブスクリプションのリソースにアクセスし、管理できます。 サインイン プロセスと、認証方法の詳細については、「Sign in with Azure PowerShell (Azure PowerShell を使用してサインインする)」を参照してください。

コマンドを見つける

Azure PowerShell コマンドレットは、PowerShell の標準的な名前付け規則 (Verb-Noun) に従っています。 動詞はアクションを説明し (例: NewGetSetRemove)、名詞はリソースの種類を説明します (例: AzVMAzKeyVaultCertificateAzFirewallAzVirtualNetworkGateway)。 Azure PowerShell では名詞は常にプレフィックス Az で始まります。 標準的な動詞の完全な一覧については、「Approved verbs for PowerShell Command (PowerShell コマンドの承認された動詞)」を参照してください。

使用できる名詞、動詞、および Azure PowerShell モジュールを知ることは、Get-Command コマンドレットを使ったコマンドの検索に役立ちます。 たとえば、動詞 Get を使用したすべての VM 関連のコマンドを見つけるには、以下を使用します。

Get-Command -Verb Get -Noun AzVM* -Module Az.Compute

一般的なコマンドを簡単に見つけられるように、この表にはリソースの種類、対応する Azure PowerShell モジュール、および Get-Command と共に使用する名詞プレフィックスが示されています。

リソースの種類 Azure PowerShell モジュール 名詞プレフィックス
リソース グループ Az.Resources AzResourceGroup
仮想マシン Az.Compute AzVM
ストレージ アカウント Az.Storage AzStorageAccount
Key Vault Az.KeyVault AzKeyVault
Web アプリケーション Az.Websites AzWebApp
SQL データベース Az.Sql AzSqlDatabase

Azure PowerShell のモジュールの完全な一覧については、GitHub でホストされている Azure PowerShell モジュールの一覧をご覧ください。

データ収集

既定では、Azure PowerShell によって利用統計情報が収集されます。 Microsoft は、使用パターンの特定、一般的な問題の特定、および Azure PowerShell のエクスペリエンスの向上を目的として、収集されたデータを集計します。 Microsoft Azure PowerShell によって、プライベートまたは個人データが収集されることはありません。 たとえば、使用状況データは、成功率が低いコマンドレットなどの問題を特定し、Microsoft による作業の優先順位を決めるのに役立ちます。

このデータで得られる分析情報は貴重なものですが、Microsoft では使用状況データを送信したくないユーザーが存在することも理解しています。 Disable-AzDataCollection コマンドレットを使用してデータ収集を無効にすることができます。 詳細については、「プライバシー ステートメント」もご覧ください。

クイックスタートとチュートリアルを利用して Azure PowerShell の基本について学習する

Azure PowerShell の使用を開始するには、仮想マシンの設定方法、またはそれらにクエリを実行する方法を説明した詳細なチュートリアルをお試しください。

その他の一般的な Azure サービス用の Azure PowerShell クイックスタートもあります。

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