選択セットを定義する

複数のビューとコントロールを作成する場合は、選択セットと呼ばれるオブジェクトのセットを定義できます。 選択セットを使用すると、ビューまたはコントロールごとにオブジェクトを繰り返し定義することなく、オブジェクトを 1 回定義できます。 通常、選択セットは、関連する .NET オブジェクトのセットがある場合に使用されます。 たとえば、書式設定ファイル (FileSystem.format.ps1xml) は、複数のビューで使用されるファイル システムの種類の選択 FileSystem セットを定義します。

選択セットが定義および参照される場所

選択セットは、書式設定ファイルで定義されているすべてのビューとコントロールで使用できる共通データの一部として定義します。 次の例は、3 つの選択セットを定義する方法を示しています。

<Configuration>
  <SelectionSets>
    <SelectionSet>...</SelectionSet>
    <SelectionSet>...</SelectionSet>
    <SelectionSet>...</SelectionSet>
  </SelectionSets>
</Configuration>

選択セットは、次の方法で参照できます。

  • 各ビューには、 ViewSelectedBy ビューを使用して表示されるオブジェクトを定義する 要素があります。 要素 ViewSelectedBy には、ビューのすべての定義で使用される選択セットを指定する子 SelectionSetName 要素があります。 ビューから参照できる選択セットの数に制限はありません。

  • ビューまたはコントロールの各定義で、 要素は、その定義を使用して EntrySelectedBy 表示されるオブジェクトを定義します。 通常、ビューまたはコントロールには定義が 1 つしか含めないので、オブジェクトは 要素によって定義 ViewSelectedBy されます。 定義 EntrySelectedBy の 要素には、選択セット SelectionSetName を指定する子要素があります。 定義の選択セットを指定する場合、要素の他の子要素を指定 EntrySelectedBy することはできません。

  • ビューまたはコントロールの各定義で、 要素を使用して、定義が使用される条件 SelectionCondition を指定できます。 要素 SelectionCondition には、条件 SelectionSetName をトリガーする選択セットを指定する子要素があります。 条件は、選択セットで定義されているオブジェクトが表示されるとトリガーされます。 これらの条件を設定する方法の詳細については、「データが表示される場合 の条件の定義」を参照してください

選択セットの例

次の例は、指定された書式設定ファイルから直接作成される選択セットを FileSystem Windows PowerShell。 ファイルの書式設定に関するその他のWindows PowerShellについては、「ファイルの書式設定Windows PowerShell参照してください

<SelectionSets>
  <SelectionSet>
    <Name>FileSystemTypes</Name>
    <Types>
     <TypeName>System.IO.DirectoryInfo</TypeName>
     <TypeName>System.IO.FileInfo</TypeName>
     <TypeName>Deserialized.System.IO.DirectoryInfo</TypeName>
     <TypeName>Deserialized.System.IO.FileInfo</TypeName>
    </Types>
  </SelectionSet>
</SelectionSets>

前の選択セットは、テーブル ビュー ViewSelectedBy の 要素で参照されます。

<ViewDefinitions>
  <View>
    <Name>Files</Name>
    <ViewSelectedBy>
      <SelectionSetName>FileSystemTypes</SelectionSetName>
    </ViewSelectedBy>
    <TableControl>...</TableControl>
  </View>
</ViewDefinitions>

XML 要素

定義できる選択セットの数に制限はありません。 選択セットを作成するには、次の XML 要素を使用します。

  • SelectionSets 要素は、書式設定ファイルのビューとコントロールによって参照される .NET オブジェクトのセットを定義します。

  • SelectionSet 要素は、.NET オブジェクトの 1 つのセットを定義します。

  • Name 要素 は、選択セットを参照するために使用される名前を指定します。

  • Types 要素 は、選択セットのオブジェクトの .NET 型を指定します。 (書式設定ファイル内では、オブジェクトは .NET 型で指定されます)。

選択セットを指定するには、次の XML 要素を使用します。

参照

SelectionSets

SelectionSet

名前

PowerShell 書式設定ファイル

データを表示する条件の定義

PowerShell の書式設定ファイルと型ファイルの記述