Windows 2000 Professional 導入ガイド

第 2 章 - セットアップ

新しいオペレーティング システムをインストールする場合、いくつかの選択を行う必要があります。Windows 2000 セットアップ ウィザードとこの章では、その選択について説明していきます。また、ネットワークへのコンピュータの接続方法についても説明します。

ファイル システム、ディスク パーティション、およびデュアル ブート構成などの高度なセットアップに関するトピックの詳細については、このマニュアルの「第 3 章 詳細セットアップ」の「詳細セットアップ オプションを理解する」を参照してください。

トピック

はじめに
セットアップを実行する
Windows 2000 を起動する

はじめに

Windows 2000 を設定する場合、オペレーティング システムのインストール方法に関する情報を提供する必要があります。この章の手順は必要な情報の提供に役立ちます。インストールを確実に正しく実行するには、以下の項で説明する事項を完了してから Windows 2000 をインストールする必要があります。

  • 使用するハードウェア コンポーネントが、必要条件の最少構成を満たしていることを確認する。

  • アップグレード パック、新しいドライバなどの Windows 2000 互換ハードウェアおよびソフトウェアを取得する。

  • ネットワーク情報を取得する。

  • 現在のオペレーティング システムを復元する必要がある場合は、現在のファイルをバックアップしてからアップグレードを行う。

  • アップグレードを実行するか新規インストールするかを決定する。

  • 新規インストールする場合は、必要となる詳細セットアップ オプションを識別してから計画する。

重要インストールを始める前に、Windows 2000 Professional CD に入っている Read1st.txt ファイルも読んでおく必要があります。このファイルには、このマニュアルや「Windows 2000 ヘルプ」が作成された時点では不明だった最新情報が含まれており、また、正しいインストールに必要なインストール前の注意が含まれます。

この章では、1 台のコンピュータにセットアップを実行し、Windows 2000 をインストールする方法について説明します。Windows 2000 の他のインストール方法については、以下のリソースで詳しく説明します。

無人セットアップ モードを使用して、複数のコンピュータに Windows 2000 をインストールする方法の詳細については、このマニュアルの「第 3 章 詳細セットアップ」の「無人セットアップ モードでセットアップを実行する」を参照してください。

導入プロセスと自動インストール ツールの詳細については、 Windows 2000 Professional Resource Kit *』*を参照してください。

ハードウェア要件に対応する

Windows 2000 をインストールする前に、使用しているコンピュータが以下のハードウェアの最低要件を満たしていることを確認してください。

  • 133 MHz Pentium またはそれ以上のマイクロプロセッサ (または同等のもの)

    Windows 2000 Professional では 1 台のコンピュータに最大 2 個のプロセッサをサポートします。

  • RAM の推奨最小値は 64 メガバイト (MB)

    サポートされている RAM の最小値は 32 MB です。RAM の最大値は 4 ギガバイト (GB)。

  • 850 MB の空き領域がある 2 GB のハード ディスク

    ネットワークにインストールする場合は、さらに多くのハード ディスク空き領域が必要。

  • VGA またはそれ以上の解像度のモニタ

  • キーボード

  • Microsoft 製マウス、またはそれと互換性のあるポインティング デバイス (オプション)

CD-ROM からインストールする場合:

  • CD-ROM または DVD-ROM ドライブ

  • CD-ROM ドライブがブート可能であり、CD-ROM からのセットアップ プログラムの起動をサポートしている場合以外は、高密度 3.5 インチ ディスク ドライブ

ネットワークにインストールする場合:

  • Windows 2000 互換ネットワーク アダプタ カードと対応するケーブル (Windows 2000 Professional CD の Support フォルダの Hcl.txt にあるハードウェア互換性リストを参照)

  • セットアップ ファイルを含むネットワーク共有へのアクセス

ハードウェアとソフトウェアの互換性を確認する

Windows 2000 セットアップは、使用しているハードウェアとソフトウェアを自動的にチェックして、競合の可能性のある場合はすべて報告します。ただし、正しいインストールを確実に行うには、セットアップを開始する前に、使用しているコンピュータ ハードウェアが Windows 2000 と互換性があることを確認する必要があります。

Windows 2000 Professional CD の Support フォルダ内の Hcl.txt ファイルを開くと、ハードウェア互換性リスト (HCL) を表示できます。使用しているハードウェアがこのリストに表示されていない場合は、セットアップが正常に行われない可能性があります。このリストの最新バージョンについては、次の Microsoft Web サイトを参照してください。

https://www.microsoft.com/japan/hwdq/hcl/

重要Windows 2000 は、HCL に表示されたデバイスだけをサポートしています。使用しているハードウェアがこのリストにない場合は、ハードウェアのメーカーに、そのコンポーネント用の Windows 2000 ドライバがあるか問い合わせてください。

16 ビット ドライバを使用するプログラムがある場合は、アップグレード後にプログラムが正しく機能するようにソフトウェア ベンダから 32 ビット ドライバを取得する必要があります。

Windows 2000 Professional の互換および認定済みプログラムに関する最新情報については、次の Microsoft Windows 2000 の Web サイトで参照してください。

http://www2.2000dev.com/w2000/appscatalog/

セットアップ中にアップグレード パックを使用すると、既存の Windows 95 および Windows 98 のソフトウェアに Windows 2000 との互換性を持たせることができます。アップグレード パックは各ソフトウェアの製造元から入手できます。

ネットワーク情報を取得する

使用しているコンピュータがネットワークに参加していない場合、この項はスキップしてください。

まず、使用しているコンピュータがドメインまたはワークグループのどちらに参加するかを決定する必要があります。どちらのオプションを選択すべきかわからない場合、または使用しているコンピュータがネットワークに接続しない場合は、[ワークグループ] オプションを選択してください (このオプションを選択した場合は、Windows 2000 のインストール後にドメインに参加できます)。[ドメイン] オプションを選択した場合は、ネットワーク管理者に対して、そのドメインに新しいコンピュータ アカウントを作成する、または既存のアカウントをリセットするように依頼してください。

コンピュータが現在ネットワークに接続されている場合は、セットアップを開始する前に、ネットワーク管理者から以下の情報を取得する必要があります。

  • 使用しているコンピュータの名前

  • ワークグループまたはドメインの名前

  • TCP/IP アドレス (使用しているネットワーク上に、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーがない場合)

セットアップ中にネットワークに接続する場合は、コンピュータに正しいハードウェアをインストールし、ネットワーク ケーブルによって接続しておく必要があります。

ファイルのバックアップをとる

前のバージョンの Windows からアップグレードする場合は、現在のファイルをバックアップする必要があります。ファイルは、ディスク、テープ ドライブ、またはネットワーク上の他のコンピュータにバックアップできます。

ファイルのバックアップ方法は、使用しているオペレーティング システムによって異なります。Windows 95 または Windows 98 を使用している場合は、Windows バックアップ プログラムをインストールする必要があります。Windows NT 3.51 または Windows NT 4.0 を使用している場合、Windows バックアップ プログラムは既定の設定でインストールされます。Windows NT でバックアップ ツールを使用するには、テープ ドライブをインストールしておく必要があります。

Windows バックアップ プログラムのインストール方法または使用方法の詳細については、現在使用しているバージョンの Windows ヘルプを参照してください。

アップグレードと新規インストール

Windows 2000 セットアップを開始したら、最初に、現在使用しているオペレーティング システムをアップグレードするか、新規インストールするかを決定する必要があります。セットアップ中、アップグレードするか、新規インストールするか (つまりクリーン インストールか) を選択することが要求されます。

アップグレードでは、セットアップで既存の Windows ファイルは置換されますが、既存の設定とアプリケーションはそのまま保存されます。アプリケーションによっては Windows 2000 との互換性がないために、アップグレード後の Windows 2000 で正しく機能しない場合があります。Windows 2000 Professional には次のオペレーティング システムからアップグレードできます。

  • Windows 95 (すべてのリリース)、Windows 98 (すべてのリリース)

  • Windows NT Workstation 3.51、Windows NT Workstation 4.0 (サービス パックを含む)

新規インストールする場合は、セットアップで Windows 2000 は新規フォルダにインストールされます。現在、サポートされていないオペレーティング システム (Windows 3.1 や OS/2 など) を使用している場合は、新規インストールする必要があります。新規インストールする場合は、アプリケーションを再インストールして各ユーザー設定をリセットする必要があります。

次のすべてが当てはまる場合は、アップグレードが必要

次のいずれかが当てはまる場合は、新規インストールが必要

使用しているバージョンの Windows はアップグレードをサポートしている。

ハード ディスク ドライブが空である。

- および -

- または -

前の Windows オペレーティング システムを置き換えて Windows 2000 にする必要がある。

現在のオペレーティング システムが Windows 2000 へのアップグレードをサポートしていない。

- および -

- または -

既存のファイルと基本設定を保存する必要がある。

既にオペレーティング システムを使用しているが、既存のファイルと基本設定を保存しないので、クリーン インストールを実行できる。

 

- または -

 

2 つのパーティションがあり、Windows 2000 と現在使用しているオペレーティング システムによるデュアル ブート構成を作成する必要がある。

デュアル ブート構成を使用すると、Windows 2000 と、Windows 98 などのほかの互換オペレーティング システムの両方を、コンピュータで実行できます。Windows 2000 は、現在のオペレーティング システムとは別のパーティションにインストールする必要があります。

詳細については、このマニュアルの「第 3 章 詳細セットアップ」の「デュアルブート構成」を参照してください。

詳細セットアップの必要性を判断する

既に Windows 95、Windows 98、Windows NT 3.51、または Windows NT 4.0 を使用しているコンピュータで、Windows 2000 をセットアップする際に新規インストールを選ぶと、セットアップの途中で [特殊なオプションの選択] 画面が表示されます。この画面では、[ユーザー補助] と [言語] の各設定を選択できます。

セットアップによる Windows 2000 のインストール方法を変更する場合は、[詳細設定] をクリックすると、以下の設定を行うことができます。

  • セットアップ ファイルの既定の場所を変更する。

  • 既定フォルダ (Winnt) 以外のフォルダにシステム ファイルを保存する。

  • CD-ROM からハード ディスクへインストール ファイルをコピーする。

  • Windows 2000 をインストールするパーティションを選択する。

上級ユーザーでない方は、既定の設定を使用することをお勧めします。

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セットアップを実行する

セットアップ ウィザードは、地域設定、名前、およびパスワードなどの情報を収集します。さらに、セットアップでは、該当するファイルがハード ディスクにコピーされ、ハードウェアがチェックされ、インストール環境が設定されます。インストールが完了したら、Windows 2000 にログオンできます。セットアップ中、コンピュータは何度か再起動するので注意してください。

セットアップの開始方法は、アップグレードするか、Windows の新規インストールするかによって異なります。インストール方法を決定して、この章の該当する項に進み、各セットアップ シナリオの手順に従ってください。

新規インストールする場合 (クリーン インストール)

コンピュータに空のハード ディスクがある、または現在使用しているオペレーティング システムのアップグレードが Windows 2000 ではサポートされていない場合、以下のいずれかを使用してコンピュータを起動する必要があります。

  • セットアップ起動ディスク。

  • CD-ROM からブート可能な場合は Windows 2000 Professional CD。CD-ROM ドライブには CD-ROM からブート可能で、自動的にセットアップを起動するものがあります。

セットアップ起動ディスクがない場合は代替ディスクを作成できます。

詳細については、このマニュアルの「第 3 章 詳細セットアップ」の「セットアップ起動ディスクを作成する」を参照してください。

セットアップ起動ディスクを使用して新規インストールする方法

  1. コンピュータの電源を切った状態で、Windows 2000 セットアップ起動ディスク 1 をフロッピー ディスク ドライブに挿入します。

  2. コンピュータを起動します。

    セットアップが自動的に始まります。

  3. 画面に表示される指示に従ってください。

    次の項では、その他のインストール方法について説明します。

CD-ROM を使用して新規インストールする方法

  1. 現在のオペレーティング システムでコンピュータを起動してから、CD-ROM ドライブに Windows 2000 Professional CD を挿入します。

  2. Windows で CD-ROM が自動的に検出されたら、[Windows 2000 のインストール] をクリックします。セットアップが始まります。

    この項を終了して、[ユーザーおよびコンピュータ情報の収集] に進むことができます。

    Windows で CD-ROM が自動的に検出されない場合は、実行コマンドからセットアップを開始します。

    • Windows 95、Windows 98、または Windows NT 4.0 の場合は、[スタート] をクリックしてから [ファイル名を指定して実行 ...] をクリックします。

    • Windows NT 3.51 または Windows 3.1 の場合は、[プログラム マネージャ] の [ファイル] をクリックしてから [実行] をクリックします。

  3. プロンプトでセットアップ ファイルへのパスを入力します。次のコマンドで、ドライブ文字 "d" の部分は、使用している CD-ROM ドライブを示す文字に置き換えてください。

d* *:\i386\winnt32.exe

Windows 3.1 またはコマンド プロンプトを使用している場合は、プロンプトに対して次のコマンドを入力します。ドライブ文字 "*d*" の部分は、使用している CD-ROM ドライブを示す文字に置き換えてください。

d* *:\i386\winnt.exe

  1. Enter キーを押します。

  2. 画面に表示される指示に従ってください。

ネットワーク接続を使用して新規インストールする方法

  1. 既存のオペレーティング システムを使用して、セットアップ ファイルを含む共有ネットワーク フォルダへの接続を確立します。ネットワーク インストール ディスクにネットワーク クライアント ソフトウェアが含まれる場合は、MS-DOSョ またはネットワーク インストール ディスクを使用してネットワーク サーバーに接続することもできます。

    このパスはネットワーク管理者からユーザーに提供されます。

  2. 現在、Windows 95、Windows 98、または前のバージョンの Windows NT を実行しているコンピュータの場合は、コマンド プロンプトでファイル winnt32.exe へのパスを入力します。

    上記のバージョン以外の Windows を実行しているコンピュータの場合は、コマンド プロンプトでファイル winnt.exe へのパスを入力します。

  3. Enter キーを押します。

  4. 画面に表示される指示に従ってください。

アップグレードする場合

アップグレード プロセスは簡単です。セットアップ ウィザードは、適当なドライバを検出し、そのドライバをインストールします。または、アップグレードできなかった場合は、そのデバイスに関するレポートが作成するので、使用しているハードウェアとソフトウェアが Windows 2000 と互換性があるかどうかを確認できます。

重要Windows 2000 にアップグレードする前に、すべての DriveSpaceョ または DoubleSpaceョ ボリュームを圧縮解除する必要があります。

CD-ROM から Windows 95 Windows 98 、または Windows NT 4.0 をアップグレードする方法

  1. 現在のオペレーティング システムでコンピュータを起動してから、CD-ROM ドライブに Windows 2000 Professional CD を挿入します。

  2. CD-ROM が自動的に検出され、コンピュータを Windows 2000 Professional にアップグレードするかどうかを尋ねられたら、[はい] をクリックします。

    自動的に検出されない場合は、[スタート] をクリックしてから [ファイル名を指定して実行 ...] をクリックします。プロンプトで次のコマンドを入力します。ドライブ文字 d には、使用している CD-ROM ドライブに割り当てられた文字に置き換えてください。

d* *:\i386\winnt32.exe

  1. Enter キーを押します。

  2. 画面に表示される指示に従ってください。

CD-ROM から Windows NT 3.51 をアップグレードする方法

  1. 現在のオペレーティング システムでコンピュータを起動し、CD-ROM ドライブに Windows 2000 Professional CD を挿入します。

  2. [プログラム マネージャ] で、[ファイル] をクリックしてから [実行] をクリックします。プロンプトで次のコマンドを入力します。ドライブ文字 d に、使用している CD-ROM ドライブを示す文字に置き換えます。

d* *:\i386\winnt32.exe

  1. Enter キーを押します。

  2. 表示される指示に従ってください。

ネットワーク接続からアップグレードする方法

  1. 現在のオペレーティング システムを使用して、セットアップ ファイルがある共有ネットワーク フォルダへの接続を確立します。MS-DOS、またはネットワーク クライアント ソフトウェアを含むネットワーク インストール ディスクがある場合は、そのディスクを使用して共有フォルダに接続できます。

    このパスは、ネットワーク管理者からユーザーに提供されます。

  2. Windows 95、Windows 98、または前のバージョンの Windows NT を実行しているコンピュータの場合は、コマンド プロンプトで、ファイル winnt32.exe へのパスを入力します。

  3. Enter キーを押します。

  4. コンピュータを Windows 2000 Professional にアップグレードするか尋ねられたら、[はい] をクリックします。

  5. 表示される指示に従ってください。

ユーザーおよびコンピュータ情報の収集

Windows 2000 セットアップ ウィザードは、ユーザーとコンピュータに関する情報収集のプロセスに進みます。このインストール プロセスのほとんどは自動的に行われますが、コンピュータの構成によっては、次の画面で情報を指定したり、設定を選択する必要があります。

  • [ ライセンス契約 ] 契約内容に同意する場合は [同意します] を選択してセットアップを続けます。

  • [ 特殊なオプションの選択 ] この画面を使用すると、新規インストールでの Windows 2000 セットアップ、言語、およびユーザー補助機能の設定をカスタマイズできます。複数の言語と地域の設定を使用するように Windows 2000 をセットアップできます。

    詳細については、この章の「詳細セットアップの必要性を判断する」を参照してください。

  • [Windows 2000 NTFS ファイル システムへのアップグレード ] Windows 2000 によってハード ディスク上のパーティションを自動的に NTFS に変換することも可能ですし、また、既存のファイル システムのままにしておくこともできます。アップグレードする場合、セットアップには現在のファイル システムが使用されますが、Windows 2000 の推奨ファイル システムである NTFS に変更することも可能です。

    詳細については、このマニュアルの「第 3 章 詳細セットアップ」の「NTFS」を参照してください。

  • [ 地域 ] 地域と言語に応じてシステムおよびユーザーのロケール設定を変更します。

  • [ ソフトウェアの個人用設定 ] Windows 2000 のライセンスが付与されるユーザーのフル ネームと、オプションで組織名も入力します。

  • [ コンピュータ名と Administrator のパスワード ] ネットワーク上のほかのコンピュータ、ワークグループ、またはドメイン名とは異なる一意のコンピュータ名を入力します。セットアップでは、コンピュータ名が提示されますが、この名前は変更できます。

    セットアップでは、インストール中に管理者アカウントが自動的に作成されます。このアカウントを使用すると、コンピュータの設定に関する全面的な権利が与えられ、コンピュータにユーザー アカウントを作成することができます。つまり、Windows 2000 のインストール後に Administrator としてログオンすると、使用しているコンピュータにログオンして管理するために必要な管理者権限が与えられます。Administrator のアカウントにはパスワードを指定してください。セキュリティ上の理由から、 Administrator アカウントには必ずパスワードを割り当てる必要があります。パスワードを忘れたり、他人に知られたりしないよう注意してください。

  • [ 日付と時刻の設定 ] 現在の地域の日付と時刻を確認して、適切なタイム ゾーンを選択し、夏時間に合わせて Windows 2000 を自動調整する必要があるかどうかを選択します。

  • [ ネットワークの設定 ] 上級ユーザー以外は、 各ネットワーク構成の [標準設定] オプションを選択します。ネットワーク クライアント、サービス、およびプロトコルを手動で設定する場合は、[カスタム設定] オプションを選択します。

  • [ ワークグループまたはドメイン名 ] セットアップ中に、ワークグループまたはドメインのどちらかに参加するか設定します。

    詳細については、この章の「ネットワーク情報の提供」を参照してください。

  • [ アップグレード パックの提供 ] ソフトウェア製造元の中には、プログラムが Windows 2000 で動作するようにアップグレード パックを提供しているところがあります。アップグレード パックがない場合は、[次へ] をクリックして、セットアップを続けてください。

  • [ ネットワーク識別ウィザード ] 使用しているコンピュータがネットワークに参加している場合、このウィザードでは、コンピュータを使用するユーザーを識別するように要求されます。ユーザーが 1 人だけの場合は、そのユーザーに管理者権限が割り当てられます。

ネットワーク情報を提供する

セットアップ中またはセットアップ後、ワークグループかドメインのどちらかに参加する必要があります。ネットワークで作業しない場合は、ワークグループに参加するよう指定します。

ワークグループに参加する

ワークグループとは、同じワークグループ名を持つ 1 台または複数のコンピュータをいいます (たとえば、"ピアツーピア" ネットワーク)。ワークグループ名を指定すれば、どのユーザーもワークグループに参加できます。ワークグループへの参加には、特別なアクセス許可は必要ありません。既存または新しいワークグループ名を提供するか、あるいはセットアップ中に Windows 2000 が指示するワークグループ名を使用できます。

ドメインに参加する

コンピュータ ** アカウントがドメインに対して各コンピュータを識別するのに対し、ユーザー ** アカウントはコンピュータに対してユーザーを識別します。

ドメインとは、ネットワーク管理者によって定義されたコンピュータの集合をいいます。ユーザーが各自でできるワークグループへの参加とは違って、ドメインへの参加にはネットワーク管理者によるアクセス許可が必要です。

セットアップ中のドメインへの参加には、参加するドメインのコンピュータ ** アカウントが必要です。Windows NT からアップグレードする場合、セットアップでは既存のコンピュータ アカウントが使用されます。それ以外の場合は、新しいコンピュータ アカウントを提供するよう要求されます。セットアップを開始する前に、ネットワーク管理者にコンピュータ アカウントを作成するよう依頼してください。あるいは、そのような権限を持っている場合は、セットアップ中にアカウントを作成してドメインに参加できます。セットアップ中にドメインに参加する場合は、ユーザー名とパスワードを設定する必要があります。

メモセットアップ中のドメインへの参加が困難な場合は、代わりにワークグループに参加し、Windows 2000 のインストールを終了してから、ドメインに参加してください。

詳細については、このマニュアルの「第 5 章 高度なトピック」の「ネットワーク接続をセットアップする」を参照してください。

Windows 2000 を起動する

情報を収集したら、セットアップ ウィザードによるインストールは終了です。コンピュータが何度か再起動した後、Windows 2000 のログオン プロンプトが表示されます。ログオン後は、Windows 2000 の各自のコピーを登録して、ユーザー アカウントを作成し、セットアップで入力した設定を再設定できます。

Windows 2000 にログオンする

インストール後にコンピュータが再起動したら、Windows 2000 に初めてログオンします。前のバージョンの Windows からアップグレードして、既存のユーザー アカウントを持っている場合は、そのアカウントとパスワードを使用してログオンできます。

ユーザー アカウントがない場合は、セットアップ中に設定した Administrator アカウントとパスワードを使用してログオンする必要があります。その後、各自のユーザー アカウントを作成できます。

詳細については、このマニュアルの「第 5 章 高度なトピック」の「アカウントについて」を参照してください。

Administrator アカウントを使用して Windows 2000 にログオンするには

  1. [Windows へログオン] ダイアログ ボックスにセットアップ中に作成した Administrator のパスワードを入力します。

  2. Enter キーを押します。

    Windows 2000 が起動して [Windows 2000 の紹介] 画面が表示されます。

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ユーザー アカウントを作成する

ユーザー アカウントは、ユーザー名とパスワード、所属するグループ、アクセス権を持つネットワーク リソース、および個人用ファイルと設定を識別するものです。コンピュータを継続的に利用するユーザーにはユーザー アカウントが必要です。ユーザー アカウントはユーザー名パスワードによって識別されます。どちらもユーザーがコンピュータにログオンするときに入力します。コンピュータに Administrator としてログオンしてから、個々のユーザーアカウントを作成できます。

ユーザー アカウントの作成方法

  1. [スタート] ボタンをクリックしてから、[設定] をポイントし [コントロール パネル] をクリックします。

  2. [ユーザーとパスワード] をダブルクリックします。

  3. [追加] をクリックします。

    [新しいユーザーの追加] ウィザードが表示されます。

  4. 画面に表示される指示に従ってください。

    ユーザー アカウントを追加したら、Administrator アカウントでログオフし、各自のユーザー アカウントを使用してログオンできます。

Windows 2000 にユーザー登録する

[Windows 2000 の紹介] 画面を開くには、[スタート] をクリックし [ファイル名を指定して実行 ...] をクリックして「welcome」と入力し、[OK] をクリックします。

モデムがある場合は、[Windows 2000 の紹介] ダイアログ ボックスでユーザー登録ウィザードを起動して、Windows 2000 のユーザー登録ができます。モデムまたはインターネット接続がない場合は、Windows 2000 パッケージに含まれるユーザー登録カードを使用して登録してください。

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