Windows 2000 Professional 導入ガイド
第 4 章 - Windows の基礎
Windows の設定や基本的なタスクを実行する方法は、数多くあります。そこで、どのような選択肢があるのかを理解し、最もニーズに合う方法を選択することが重要です。この章では、タスクの実行に必要な基本的な機能について説明し、さらに Windows 2000 の機能を調べたり、カスタマイズする方法も解説します。また、インターネットの概要と、インターネット接続ウィザードを使用してインターネットに接続する方法についても学習します。
トピック
デスクトップとは
ヘルプを使う
コンピュータを使う
タスクを実行する
インターネットと Web を使う
コンピュータをシャットダウンする
デスクトップとは
デスクトップとは、Windows 2000 を起動すると最初にモニタ画面に表示される領域のことです。デスクトップは、ユーザーの作業領域です。デスクトップの左側には、アイコンと呼ばれる小さな画像がいくつか表示され、それぞれがドキュメント、フォルダ、プログラムなどのファイルを表しています。ファイルを開くには、そのファイルのアイコンをダブルクリックします。
メモ このマニュアルでは、ファイル操作にダブルクリックを使用するものとして説明します。ただしコンピュータ メーカーによっては、シングルクリックを使うデスクトップ スタイルを採用していることがあります。その場合は、アイコンをポイントするとファイルが選択され、1 回クリックするとそのファイルが開きます。
お使いのコンピュータの設定によっては、このマニュアルの図とは異なるアイコンが表示される場合があります。
ヘルプを使う
「Windows 2000 ヘルプ」は、Windows 2000 の操作方法を学べる重要な情報源です。ヘルプは [スタート] メニューからいつでも呼び出すことができ、プリンタの設定やインターネットへの接続など、さまざまなタスクの実行方法について調べることができます。またヘルプには、用語集、ショートカット キー、トラブルシューティング、Web リソースへのリンクなども用意されています。
「 Windows 2000 ヘルプ」を起動するには
[スタート] ボタンをクリックします。
[スタート] メニューの [ヘルプ] をクリックします。
「Windows 2000 ヘルプ」が表示されます。[目次] タブでは、リストに表示されているトピックを選択できます。また、[キーワード] タブでキーワードを検索したり、[検索] タブでテキストを検索したりできます。
ダイアログ ボックスについての情報を調べるには、タイトル バーの [?] ボタンをクリックしてから、ダイアログ ボックスのコントロールをクリックすると、そのコントロールについての情報が表示されます。
コンピュータを使う
Windows 2000 を操作するには、[スタート] ボタンのあるタスク バー、[マイ コンピュータ] フォルダ、Windows エクスプローラ、または [マイ ネットワーク] フォルダを使用します。しかし、このうちの 1 つの方法がより効率的である場合があります。たとえば、プログラムを起動するには Windows エクスプローラを使うよりも [スタート] ボタンを使用するほうがすばやく実行できますが、コンピュータにあるファイルの全体を表示するには、Windows エクスプローラの方が便利です。また、どの方法を選択するかはユーザーの好みによる場合もあります。たとえば、フォルダ (ドキュメントやプログラムを格納する入れ物) の内容を表示するには、[マイ コンピュータ] または Windows エクスプローラのどちらからでも操作できますが、表示される内容が変わってくるので、好みにあわせて操作方法を選択してください。次に、これらの操作方法について説明します。
タスク バーと [スタート] ボタン
タスク バーと [スタート] ボタンは、通常は画面の一番下に表示され、Windows 2000 での操作に使用します。これらは、ウィンドウをたくさん開いていても、いつでもデスクトップから利用することができます。
開いているウィンドウや起動しているプログラムは、最小化されていたりほかのウィンドウの下に隠れているものも含め、すべてタスク バー上にボタンとして表示されます。これらのタスク バーのボタンをクリックすると、ウィンドウやプログラムをすばやく簡単に切り替えることができます。
詳細については、この章の後の「タスク バーをカスタマイズする」を参照してください。
Windows NT バージョン 3.51 からアップグレードした場合は、[スタート] メニューにプログラム グループが表示されるようになります。
[スタート] ボタンをクリックすると、コマンドやショートカット (ファイルを指し示しているアイコン) が一覧表示され、ほとんどのタスクをここから実行することができます。たとえば、アプリケーションを起動したり、文書を開いたり、システムのカスタマイズや、ヘルプの表示、コンピュータのアイテムの検索などができます。[スタート] メニューのアイテムの中には、右向きの矢印が付いているものがあります。これらはサブメニューと呼ばれ、下位項目を選択できます。サブメニューは、矢印付きのアイテムをポイントすると表示されます。
詳細については、この章の後の「スタート メニューをカスタマイズする」を参照してください。
マイ コンピュータ
単一のフォルダやディスクの内容を表示するには、[マイ コンピュータ] を使用します。ディスクとは、ハード ディスクやフロッピー ディスクなどのデバイスで、ファイルを保管する機能を持つものを指します。デスクトップの [マイ コンピュータ] アイコンをダブルクリックすると、ウィンドウが開き、利用可能なドライブを示すアイコンが表示されます。これらのドライブ アイコンのいずれかをダブルクリックすると、そのドライブ内にあるフォルダがウィンドウに表示されます。このアイコンをダブルクリックし、さらにフォルダやファイルを開くことができます。
[マイ コンピュータ] ウィンドウには、以下のようなアイコンが表示されます。
アイコン |
目的 |
---|---|
フロッピー ディスクの内容を表示。フロッピー ディスクは通常 A ドライブとなっています。 |
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ハード ディスクの内容を表示。ハード ディスクは通常 C ドライブとなっています。 |
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ネットワーク ドライブの内容を表示。コンピュータがネットワーク ドライブに接続されている場合、ネットワーク ドライブの内容を表示します。 |
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CD-ROM ドライブの内容を表示。コンピュータに CD-ROM ドライブが接続されている場合、CD-ROM の内容を表示します。 |
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コンピュータの設定を変更する機能を表示。 |
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プリンタの表示。プリンタを設定したり、利用可能なプリンタ情報、および印刷ジョブ ステータス情報を表示します。 |
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コンピュータの保守タスクのスケジューリングまたは表示。 |
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フォルダの内容を表示。 |
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Web サーバーの内容を表示。コンピュータが Web サーバーに接続されていれば、そのサーバーにあるファイルやフォルダを表示します。 |
Windows エクスプローラ
家系図のようにファイルを階層的に表示するには、Windows エクスプローラを使用します。複数のディスクやフォルダを別々のウィンドウで表示するのではなく、1 つのウィンドウでまとめて参照することができます。Windows エクスプローラの左側のペインには、ディスクとフォルダが一覧表示され、右側のペインには選択したフォルダの内容が表示されます。[表示] メニューで、右側のペインに表示されるアイコンの形式を変更することができます。
Windows* エクスプローラでローカル ****** *ディスクの内容を表示するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、次に [アクセサリ] をポイントしてから、[エクスプローラ] をクリックします。
左側のペインの [マイ コンピュータ] の横のプラス記号 (+) をクリックし、次にローカルのディスクの横のプラス記号 (+) をクリックします。
ハード ディスクの内容が右側のペインに表示されます。
マイ ネットワーク
ネットワークとは、ファイルやプリンタなどのリソースを共有する目的で、相互に接続された複数のコンピュータの集まりを指します。使用中のコンピュータがネットワークに接続されていれば、[マイ ネットワーク] を使用して、ローカル コンピュータの内容を参照するのと同じやり方で、ネットワークのリソースを参照することができます。デスクトップの [マイ ネットワーク] アイコンをダブルクリックすると、ウィンドウにネットワーク リソースを示すアイコンが表示されます。
[マイ ネットワーク] ウィンドウには、次のようなアイコンが表示されます。
アイコン |
目的 |
---|---|
特定のネットワーク ロケーションへのショートカットを作成。共用フォルダ、インターネットの Web フォルダ、または FTP サイトへの接続を確立するための [ネットワーク プレースの追加] ウィザードを実行します。 |
|
ユーザーが属する組織のネットワーク上のコンピュータ、プリンタ、ファイル、フォルダ、ユーザーをすべて表示。 |
|
ユーザーのドメインまたはワークグループ内のコンピュータだけを表示。 |
ネットワーク リソースを開くには
デスクトップの [マイ ネットワーク] をダブルクリックします。
自分のワークグループ内の共用リソースを参照するには、[近くのコンピュータ] をダブルクリックします。ワークグループ内のコンピュータとリソースが表示されます。
ネットワークにあるすべての利用可能なリソースを表示するには、[ネットワーク全体] をダブルクリックします。ネットワークの設定方法により、コンピュータがドメイン別またはワークグループ別に表示されます。
アイテムを開くには、ローカルのコンピュータのドライブやフォルダを開くのと同様に、そのアイテムをダブルクリックしてください。
タスクを実行する
ここまででデスクトップとさまざまな操作方法についての説明は終了です。次は、プログラムの起動やファイルの管理など、日常的なタスクの実行方法について学習します。
プログラムを使用する
Windows 2000 では、よく使うプログラムを簡単に追加、削除したり、起動、終了することができます。
プログラムの追加や削除を行う
コントロール パネルの [アプリケーションの追加と削除] アイコンを使用し、ワープロやゲームなどのプログラムをすばやく追加することができます。
プログラムの追加や削除を行うには
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントしてから [コントロール パネル] をクリックします。
[アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックします。
[アプリケーションの追加と削除] ダイアログ ボックスが開きます。
[プログラムの変更と削除] または [プログラムの追加] をクリックし、表示される指示に従います。
メモ Windows のコンポーネントを追加または削除するには、[アプリケーションの追加と削除] の [Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックし、表示される指示に従います。
プログラムの起動や終了を行う
コンピュータにインストールされているプログラムのほとんどは、[スタート] メニューの [プログラム] から簡単に起動することができます。[スタート] メニューに表示されるアイテムは、コンピュータの設定により異なります。
[スタート] メニューの変更方法については、この章の後の「スタート メニューをカスタマイズする」を参照してください。
プログラムを起動するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。
[プログラム] メニューが表示されます。
[アクセサリ] など、起動するプログラムが含まれているグループをポイントし、プログラム名をクリックします。
プログラムを終了するには
プログラム ウィンドウの右上の [閉じる] ボタンをクリックします。
ファイルとフォルダを管理する
Windows 2000 では、スペースを含め、半角で 255 文字までのファイル名を指定することができます。ただし、次の文字は使用できません。\ / : * ? < > |
プログラムを追加したり、プログラムを使用して作業を保存すると、ファイルが作成されます。たとえば、Microsoft Word のプログラムは 1 つのファイルであり、Word で作成した文書も 1 つのファイルです。ファイルはフォルダに保管すると簡単に整理することができます。たとえば、プロジェクト別にフォルダを作成し、プロジェクト関連のドキュメントや電子メールなどをそのフォルダにまとめておくと便利です。ファイルやフォルダは、移動や削除したり、名前を変更することができます。
ファイルやフォルダの使い方の詳細については、「Windows 2000 ヘルプ」を参照してください。
よく使うファイルを扱う
よく使うファイルやフォルダへ簡単にアクセスできるように、ショートカットを作成することができます。ショートカットを作成してもファイルやフォルダの場所が変更されたり、コピーされたりするわけではありません。ショートカットは、ファイルやフォルダにすばやくアクセスするために、その位置を指し示したものです。ショートカットの削除や、移動、名前の変更を行っても、元のアイテムが影響されることはありません。
ファイルのショートカットを作成するには
- ファイルを右クリックし、次に [ショートカットの作成] をクリックします。
[スタート] メニューには、ファイルにすばやくアクセスする別の機能として、[最近使ったファイル] があります。ここには、最近使ったドキュメントへのショートカットがあります。
ファイルやフォルダの検索
コンピュータ、ユーザー、インターネット サイトを検索することもできます。
ファイルやフォルダは、ハード ディスク、ネットワーク ドライブ、フロッピー ディスクなど、さまざまな場所に保管することができます。このように広範に保管されているファイルやフォルダをすばやく探すには、[スタート] メニューの [検索] コマンドを使用します。
ファイルやフォルダを検索するには
[スタート] ボタンをクリックし、[検索] をポイントしてから [ファイルやフォルダ] をクリックします。
検索するファイルやフォルダの名前を入力し、[検索開始] をクリックします。
デスクトップをカスタマイズする
デスクトップは次のような方法で、さまざまなカスタマイズが可能です。
コントロール パネルの機能を利用する。
タスク バーにツール バーを作成する。
[スタート] メニューのショートカットを追加、整理、削除する。
デスクトップやウィンドウの表示方法や機能を変更する。たとえば、ある Web ページをデスクトップや個々のウィンドウの背景として使用する。
コントロール パネルの使い方
コントロール パネルを使って、コンピュータを手軽にカスタマイズすることができます。コントロール パネルで、プログラム、フォント、およびハードウェアを追加または削除したり、マウスやモデムなどのハードウェアの動作を制御したり、フォルダ、ディスプレイ、およびサウンドのオプションを選択することができます。
コントロール パネルのアイテムを起動するには
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントしてから [コントロール パネル] をクリックします。
起動する機能を表すアイコンをダブルクリックします。
フォルダ オプションを選択する
コントロール パネルのフォルダ オプションで、デスクトップの表示方法とファイルやフォルダの参照方法を変更することができます。Web スタイル、従来の Windows スタイル、またはこれらの組み合わせのいずれかから選択できます。
フォルダ オプションで、次のような指定ができます。
アクティブ デスクトップのオン、オフを切り替える。
フォルダの内容を Web スタイルで表示する。
フォルダを開くたび新しいウィンドウを表示するか、1 つのウィンドウに表示するかを指定する。
ダブルクリックまたはシングルクリックのどちらでファイルを開くかを指定する。
フォルダ オプションの変更の詳細については、「Windows 2000 ヘルプ」を参照してください。
フォルダ オプションを変更するには
[マイ コンピュータ] をダブルクリックしてから、[ツール] メニューの [フォルダ オプション] をクリックする方法もあります。
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントしてから [コントロール パネル] をクリックします。
[コントロール パネル] が表示されます。
[フォルダ オプション] アイコンをダブルクリックします。
[フォルダ オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
[全般] タブで希望のフォルダ オプションをクリックしてから、[OK] をクリックします。
[ スタート ] メニューをカスタマイズする
[スタート] メニューをカスタマイズし、作業効率を上げることができます。よく使うファイルやフォルダへのショートカットを追加したり、独自のグループを作成しファイルやプログラムを分類することができます。また、[スタート] メニューの項目を削除することもできます。[スタート] メニューは単なるショートカットの集まりなので、そこからプログラムを削除しても、コンピュータからプログラムそのものがアンインストールされたり削除されることはありません。
[ スタート ] メニューをカスタマイズするには
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントしてから [タスク バーと [ スタート ] メニュー] をクリックします。
[タスクバーとスタート メニューのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[詳細] タブをクリックします。
[追加] または [削除] ボタンをクリックし、表示される指示に従ってください。
メモ [スタート] メニューにアイテムを追加する別の方法として、ウィンドウやデスクトップのファイル、フォルダ、またはプログラムを [スタート] ボタンにドラッグする方法があります。ドラッグしたアイテムへのショートカットが [スタート] メニューの一番上に自動的に追加されます。
タスク バーをカスタマイズする
タスク バーは規定ではデスクトップの一番下に表示されますが、ドラッグしてデスクトップの 4 つの辺のうち、いずれにも移動することができます。また、タスク バーの幅も変更することができます。タスク バーのプロパティを変更し、使用しないときは非表示にしたり、常にほかのウィンドウより前に表示させることもできます。
タスク バーを移動するには
- タスク バーをデスクトップの任意の辺にドラッグします。
タスク バーの幅を変更するには
- ポインタをタスク バーの内側の縁に合わせ、ポインタの形が両方向の矢印に変わったら、ドラッグして幅を変更します。
タスク バー オプションを変更するには
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントしてから [タスク バーと [ スタート ] メニュー] をクリックします。
[タスクバーとスタート メニューのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[全般] タブで希望のタスク バー オプションを選択してから、[OK] をクリックします。
タスク バーのツール バーを使う
タスク バーには柔軟なツール バーが用意されており、これを使用すると一般的なタスクをよりすばやく簡単に実行することができます。[クイック起動] ツール バーが規定で表示されますが、その他のツール バーも必要に応じて表示、非表示を指定できます。たとえば次のような便利なツール バーがあります。
- [ アドレス ] ツール バー ファイルへのパスを入力します。インターネットに接続している状態で Web ページのアドレスを入力すれば、Internet Explorer が自動的に起動しその Web ページを表示します。
- [ リンク ] ツール バー このツール バーにショートカットを作成することにより、すばやく Web サイトを開くことができます。お気に入りの Web ページへのショートカットを追加するには、リンク アイコンを [アドレス] バーから [リンク] ツール バーにドラッグします。また、Web ページ、[お気に入り] バー、またはデスクトップからリンク アイコンをドラッグすることもできます。あるいは、この [リンク] ツール バーにショートカットをドラッグすることもできます。
- [ デスクトップ ] ツール バー [マイ コンピュータ] フォルダや [マイ ネットワーク] フォルダなど、デスクトップ上のアイテムがほかのウィンドウの下に隠れている場合でも、すばやく開くことができます。
- [ クイック起動 ] ツール バー このツール バーから、すばやくプログラムを起動したり、ファイルを開くことができます。ツール バーに規定で表示されるいくつかのショートカットのほか、アイコンをドラッグしてショートカットを追加することができます。
ツール バーの表示、非表示を切り替えるには
- タスク バーを右クリックし、[ツール バー] をポイントしてから、表示または非表示にするツール バーをクリックします。
インターネットと Web を使う
インターネットは、膨大な数の相互に接続されたコンピュータの集合です。インターネットでは、コンピュータの置かれている場所を特定できるので、インターネットを通じて世界中の誰とでも対話することができます。インターネット上にはさまざまな種類の情報が提供されており、その中には電子メール、ニュースグループ、World Wide Web などがあります。
Web の情報は Web ページという形で表示されます。Web ページにはテキスト、画像、動画、音楽、アニメーションを入れることができ、またほかの Web ページへリンクしていることもあります。Web ページは Hypertext Markup Language (HTML) で作成され、その表示には Web ブラウザと呼ばれるプログラムが必要です。Web ブラウザは HTML ファイルを解釈し、コンピュータの画面に Web ページとして表示します。
インターネットに接続する
インターネット接続ウィザードを使用し、インターネット アカウントやインターネットへの接続をすばやく設定することができます。インターネットを利用するには、モデムと電話回線、または、ネットワークに接続されたコンピュータが必要です。モデム接続を行うには、インターネット サービス プロバイダまたはオンライン サービスに登録する必要があります。インターネット ** サービス ** プロバイダ (ISP) とは、インターネット接続を提供している会社のことです。オンライン ** サービスは ISP によって提供される、インターネットへの接続をはじめとする多様なサービスのことです。有名なオンライン サービスに MSN Internet Access、および America Online があります。
コンピュータがインターネットに接続されていない場合は、デスクトップに [インターネットに接続] アイコンが表示されます。この [インターネットに接続] アイコンをダブルクリックしてインターネット接続ウィザードを起動するか、次の手順を実行してください。
インターネット接続ウィンドウを起動するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[アクセサリ]、[通信] の順にポイントし、次に [インターネット接続ウィザード] をクリックします。
インターネット接続ウィザードが表示されます。
重要 インターネットへの接続ウィザードでコンピュータの再起動を要求される場合があります。開いているドキュメントをすべて保存、終了してから処理を続けてください。
インターネット接続ウィザードのオプションを選択する
インターネット接続ウィザードから、いくつかの選択を行い特定の情報を指定するよう要求されます。以下に、必要となる情報を接続の種類別に説明します。
モデム接続
モデムと ISP でインターネットに接続する場合、次の表の情報がインターネット設定中に要求されます。これらの情報のほとんどは、ISP から入手することができます。
新規のインターネット アカウントの場合
要求される情報 |
目的または対象 |
---|---|
使用する ISP |
ISP を選択する。 |
住所と請求書情報 |
ISP アカウントへの支払いを行う。 |
既存のインターネット アカウントの場合
要求される情報 |
目的または対象 |
---|---|
使用する ISP |
ISP に接続する。 |
電子メールまたはユーザー名とパスワード |
アカウントにログオンする。 |
インターネット接続ウィザードでは、大手の ISP がリストに表示されます。お使いの ISP がリストにない場合は、次の表の情報を要求されることがあります。
情報 |
目的または対象 |
---|---|
ISP の電話番号 |
自分の ISP に接続する。 |
インターネット プロトコル (IP) または IP アドレスなどの詳細設定 |
ISP からの指定。 |
電子メール アドレス、サーバーの種類 (SMTP、POP3 または IMAP)、受信メールと送信メールを処理するサーバーの名前、セキュリティで保護されたパスワード認証を要求するかどうか |
電子メール。 |
ネットワークからの接続
ローカル エリア ネットワーク (LAN) または広域ネットワーク (WAN) からインターネットに接続する場合、ネットワーク管理者から次の情報を入手します。
情報 |
目的または対象 |
---|---|
プロキシ サーバー名と、プロキシ サーバーを使用しないアドレス |
LAN からプロキシ サーバーを使用しインターネットに接続する。 |
接続名、ユーザー名、およびパスワード |
ネットワークにログオンする。 |
電子メール アドレス、サーバーの種類 (SMTP、POP3 または IMAP)、受信メールと送信メールを処理するサーバーの名前 |
電子メール。 |
電子メール アカウントを設定する
インターネット接続ウィザードを使用して電子メール アカウントを設定すると、Outlook Express を使ってインターネットで電子メールを送受信することができます。すでに電子メールを使用している場合は、Outlook Express に切り替える必要はありませんが、切り替えを行うと、現在のすべてのメール オプションが Outlook Express で作業できるように変換されます。
Outlook Express 設定後は、タスク バーの [Outlook Express] アイコンをダブルクリックするだけで電子メールの送受信を始めることができます。
インターネットを探索する
Internet Explorer では、Web アドレスの前に「http://」と入力する必要はありません。
ネット サーフィンと呼ばれる Web ページのブラウズには、いくつかの方法があります。まず、任意の Web ページのアドレスを Web ブラウザのアドレス ボックスに入力するとそのページが開きます。また、Web ページをブラウズしている際に、リンクと呼ばれる下線のついたテキストや特別な画像をクリックすると、別の Web ページをブラウズすることができ、これによりインターネット上を移動することができます。リンクの上にマウスでポインタを合わせると、ポインタが手の形に変わります。リンクをクリックすると、別の Web ページが表示されます。
複数のコンピュータ間でインターネット接続を共有する
Windows 2000 では、単一のインターネット接続を複数のコンピュータで使用することができます。たとえば、自宅用のネットワークとして、ダイアルアップ接続を使用したインターネット接続があるとします。インターネット接続共有を使用すると、1 つの電話回線で、家族がそれぞれのコンピュータから同時に、あるいは個別にインターネットに接続することができます。
接続された各コンピュータは、直接インターネットに接続しているのと同じようにインターネットのサービスを利用することができます。たとえば、インターネットのブラウジング、電子メール、マルチプレーヤーのゲーム、チャットなどが利用できます。
インターネット接続共有の詳細については、「Windows 2000 ヘルプ」を参照してください。
コンピュータをシャットダウンする
Windows での作業が終了したら、[スタート] メニューの [シャットダウン] コマンドを使用します。このコマンドはウィンドウやプログラムを閉じ、コンピュータにシャットダウンの準備をさせます。保存されていない作業があれば、保存するようユーザーに促すメッセージが表示されます。
コンピュータのシャットダウンの詳細については、「Windows 2000 ヘルプ」を参照してください。
重要 コンピュータがシャットダウンしたというメッセージが表示されるまでは、電源を切らないでください。コンピュータを正しい方法でシャットダウンせずに電源を切ると、情報が失われる危険性があります。
コンピュータをシャットダウンするには
[スタート] ボタンをクリックし、次に [シャットダウン] をクリックします。
[次の中から選んでください。] の下向きの矢印をクリックし、[シャットダウン] を選択してから、[OK] をクリックします。
コンピュータの電源を自動的にオフにできない場合は、コンピュータの電源を安全に切れる状態になったことを知らせるメッセージが数秒後に表示されます。
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