DXUTInit
DXUT を初期化します。
HRESULT
DXUTInit(
BOOL bParseCommandLine,
BOOL bShowMsgBoxOnError,
WCHAR * strExtraCommandLineParams,
bool bThreadSafeDXUT
);
パラメータ
bParseCommandLine
TRUE の場合は、DXUT でコマンド ライン引数がチェックされます。入力されたコマンド ライン引数に基づき、アプリケーションで次のアクションが実行されます。コマンド ライン引数 アクション -forceapi:# アプリケーションで、指定されたバージョンの Direct3D API が使用されます。アプリケーションでこの API がサポートされていなかったり、デバイスが見つからなかったりした場合は、失敗します。 -adapter:# アプリケーションで、このアダプターの序数が使用されます。アダプターの序数が存在しない場合は、失敗します。 -output:# Direct3D 10 のみに適用されます。アプリケーションによって、特定の出力がアダプターで使用されます。出力が存在しない場合は、失敗します。 -windowed アプリケーションが、ウィンドウ モードで起動します。 -fullscreen アプリケーションが、全画面モードで起動します。 -forcehal アプリケーションで、HAL デバイス タイプが使用されます。HAL デバイスが存在しない場合は、失敗します。 -forceref アプリケーションで、リファレンス デバイス タイプが使用されます。リファレンス デバイスが存在しない場合は、失敗します。 -forcehwvp Direct3D 9 のみに適用されます。アプリケーションで、ハードウェアの頂点処理が使用されます。デバイスでこのモードがサポートされていない場合は、失敗します。 -forcepurehwvp Direct3D 9 のみに適用されます。アプリケーションで、純粋なハードウェアの頂点処理が使用されます。デバイスでこのモードがサポートされていない場合は、失敗します。 -forceswvp Direct3D 9 のみに適用されます。アプリケーションで、ソフトウェアの頂点処理が使用されます。 -forcevsync:# # が 0 の場合は、垂直同期が無効になります。それ以外の場合は、有効になります。 -width:# アプリケーションで、ウィンドウ幅 # が使用されます。全画面モードの場合は、サポートされているモードの中で最も近似しているモードが DXUT によって選択されます。 -height:# アプリケーションで、ウィンドウ高さ # が使用されます。全画面モードの場合は、サポートされているモードの中で最も近似しているモードが DXUT によって選択されます。 -startx:# ウィンドウ モードの場合に、アプリケーションで、# の値に対してウィンドウ位置の X 座標が使用されます。 -starty:# ウィンドウ モードの場合に、アプリケーションで、# の値に対してウィンドウ位置の y 座標が使用されます。 -constantframetime アプリケーションが、DXUT により各フレーム間で一定の時間が経過したことがレポートされるモードになるようにします。この場合の # は、フレーム毎の時間を秒数で示したものです。これは、リアルタイムでのレンダリングが不可能なムービーをレンダリングするシナリオなどに有効です。 -quitafterframe:# アプリケーションが、フレーム # の後で終了します。 -noerrormsgboxes DXUT により生成されたメッセージ ボックスが表示されず、ユーザーの操作なしでアプリケーションが実行されます。 -nostats DXUTGetDeviceStats および DXUTGetFrameStats に対して常に空白の文字列が繰り返され、デバイスとフレームの統計が表示されません。 -automation オートメーションがアクティブになっている他のコンポーネントへの簡単なヒントが提供されます。DXUT GUI では、この設定により、デフォルトでのキーボードを使用した UI ナビゲーションが可能になります。 コマンド ライン引数は、Direct3D デバイスが初めて作成されたときにアプリケーションによって設定されたオプションよりも優先されますが、それらの引数による設定は、後からインタラクティブに変更できます。 このパラメーターのデフォルト値は TRUE です。
bShowMsgBoxOnError
TRUE の場合は、エラー状態になった場合に、DXUT でメッセージ ボックスが表示されます。このパラメーターのデフォルト値は TRUE です。strExtraCommandLineParams
実際のコマンド ラインのほかに解析されるコマンド パラメーターの文字列です。このパラメーターは、慎重に使用することをお奨めします。上記のコマンド ライン オプションのほとんどは、アプリケーションの ModifyDeviceSettings コールバックに実装するか、DXUT 関数の 1 つを使用して設定することができます。デフォルト値は NULL です。bThreadSafeDXUT
DXUT の内部状態を取得したり修正したりするときに DXUT がクリティカル セクションに入るかどうかを制御します。デフォルト値は false です。
戻り値
成功すると、S_OK を返します。失敗した場合は、DXUTERR のエラー コードのいずれかを返します。
解説
DXUTCreateWindow または DXUTSetWindow の前にこの関数が呼び出されなかった場合は、DXUT でデフォルトのパラメーター値を使用してこの関数が自動的に呼び出されます。
要件
ヘッダー: DXUT.h 宣言