Eseutil /M ファイル ダンプ モード

 

Eseutil のファイル ダンプ モードは、管理者には見落とされがちですが、非常に有効なトラブルシューティングおよび診断ツールです。このモードでは、ファイルに修復やその他の変更を加えることはありません。データベース ファイルの状態に関する情報を提供することがその目的です。たとえば、データベースが Eseutil /P コマンドで修復されているかどうかを確認するには、プライベート インフォメーション ストアに以下のいずれかのコマンドを使用してヘッダーをダンプします。

ESEUTIL /mh x:\exchsrvr\mdbdata\priv.edb |more

または

ESEUTIL /mh x:\exchsrvr\mdbdata\pub.edb |more

ファイル ダンプ モードでは、次のことが可能です。

  • データベース ファイル、ストリーミング データベース ファイル、チェックポイント ファイル、およびトランザクション ログ ファイルのヘッダー情報を表示する。
  • 個々のデータベース ページのヘッダー情報を表示する。
  • 一連のトランザクション ログ ファイルが 1 組のファイルを形成しており、かつ破損したファイルが存在しないことを検証する。
  • データベース ファイルやストリーミング データベース ファイル内の領域割り当てを表示する。
  • データベース ファイル内のすべてのテーブルまたは特定のテーブルのメタデータを表示する。

Eseutil /M の構文や、各種のシナリオで Eseutil /M を実行する方法の詳細については、「ファイル ダンプ モードで Eseutil /M を実行する方法」を参照してください。

次の表は、各種のデータベース ファイルのヘッダーを表示するために使用するスイッチについて詳細に説明しています。

使用可能なスイッチ 目的

Eseutil /mh スイッチ

プライベート インフォメーション ストアまたはパブリック インフォメーション ストアの Exchange データベース ファイル (.edb)、ストリーミング ファイル (.stm)、およびパッチ ファイル (.pat) のヘッダー情報を表示します。

   パッチ ファイルは、Service Pack (SP2) よりも前の Exchange 2000 Server をベースにしたサーバーにのみ存在します。

Eseutil /ml スイッチ

プライベート インフォメーション ストア ログ ファイルのヘッダーを表示します。

Eseutil /mk スイッチ

プライベート インフォメーション ストア チェックポイント ファイルのヘッダー情報を表示します。

詳細情報

詳細については、『Exchange Server データベース ユーティリティ ガイド』の以下のトピックを参照してください。

/ml スイッチと /mh スイッチの詳細については、Eseutil.exe の例に関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。