CpuLoggingOptions

このメタベース プロパティには、サービス、サーバー、またはアプリケーションの CPU 時間を IIS がログ収集する方法を指定するフラグが含まれます。このプロパティは、CGI アプリケーションのみの CPU 時間、ISAPI 拡張機能および ASP アプリケーションのみの CPU 時間、またはすべてのアプリケーションの CPU 時間を合計するように IIS を構成できます。

データ型 長整数型
既定値 1
継承 継承可能

   IIS のプロセス総計は Windows Job オブジェクトを使用してプロセス全体の CPU 時間を監視するため、プロセス総計は IIS とは別のプロセスに分離されたアプリケーションのみのログ収集と調整を行います。

次のビット マスク値の表にある 16 進数の値を使用して、CpuLoggingOptions 内にあるビット フラグを直接操作することもできます。

プロセス調整およびプロセス総計は、ほかのメタベース プロパティにより個別に調整されます。プロセス総計を有効にするには、CpuEnableLogging (CpuLoggingMask のメンバ) を TRUE に設定し、少なくともほかに 1 つの CpuLoggingMask プロパティを TRUE に設定する必要があります。また、CpuLoggingOptions のメンバ フラグを少なくとも 1 つ設定し、CpuLoggingInterval を 0 以外の値に設定して、CpuAppEnabled または CpuCgiEnabled のいずれかを必要に応じて TRUE に設定します。

プロセス調整を正常にアクティブにするには、CpuLimitsEnabled を TRUE に設定し、CpuLimitLogEventCpuLimitPriorityCpuLimitProcStopCpuLimitPause のプロパティのうち少なくとも 1 つを TRUE に設定しておく必要があります。

このプロパティに含まれるフラグは、以下のとおりです。

CpuEnableAppLogging CpuEnableAllProcLogging
CpuEnableCgiLogging  
アクセス場所

このプロパティには、次の場所でアクセスできます。

メタベース パス キー タイプ
/LM/W3SVC IIsWebService
/LM/W3SVC/N IIsWebServer
IIS Admin Base オブジェクトの追加情報

次の表は、IIS Admin Base オブジェクトを使用するコードで必要な追加情報の一覧です。

メタベース識別子 MD_CPU_LOGGING_OPTIONS
ユーザー タイプ IIS_MD_UT_SERVER
既定のビットマスク設定 MD_CPU_ENABLE_ALL_PROC_LOGGING
ビットマスク値
定数 説明
MD_CPU_DISABLE_ALL_LOGGING 0x00000000 CPU 情報のログ収集はしません。
MD_CPU_ENABLE_ALL_PROC_LOGGING 0x00000001 アプリケーションと CGI が使用する CPU の合計時間をログ収集します。
MD_CPU_ENABLE_CGI_LOGGING 0x00000002 CGI アプリケーションが使用する CPU の時間をログ収集します。
MD_CPU_ENABLE_APP_LOGGING 0x00000004 ISAPI アプリケーションおよび ASP アプリケーションが使用する CPU の時間をログ収集します。