コンテンツ タイプの範囲

最終更新日: 2010年11月1日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

SharePoint Online で使用可能

コンテンツ タイプを作成する Microsoft SharePoint Foundation サイトにより、その範囲 (その可用性の範囲) が決まります。サイト コンテンツ タイプは、そのコンテンツ タイプが作成されたサイト内のリストとドキュメント ライブラリ、およびすべての子サイトのリストとドキュメント ライブラリで使用できるようになります。

次の図は、SharePoint Foundation のインストールに含まれる仮定のサイト コレクションで作成されたコンテンツ タイプの範囲の例です。コレクションのルート サイト (計画サイト) で作成されたサイト コンテンツ タイプは、そのすぐ下の子サイト (米国、ヨーロッパ、アジア) だけでなく、英国、日本、プレス リリース リストなど、サイト階層のさらに下にあるすべてのサイトでも使用できます。ヨーロッパ サイトで作成されたサイト コンテンツ タイプは、英国子サイトおよびそれに含まれるプレス リリース リストで使用できますが、日本サイトでは使用できません。これは、日本サイトはアジア サイトの子であってヨーロッパ サイトの子ではないためです。

サイトおよびリスト コンテンツ タイプの範囲

サイトで使用可能なコンテンツ タイプのリストを取得するには、SharePoint Foundation ユーザー インターフェイスを使用します。リボンの [サイトの操作] をクリックし、[サイトの設定] を選択します。[サイトの設定] ページで [ギャラリー] セクションを探し、[サイト コンテンツ タイプ] をクリックして、サイトで使用可能なコンテンツ タイプのリストが表示されているページに移動します。リストには [ソース] の列が含まれます。これは、コンテンツ タイプが定義されている、サイト コレクション階層内のサイトの名前です。

オブジェクト モデルを使用して同様の情報を取得できます。たとえば、サーバー コードで SPWeb オブジェクトをインスタンス化するか、クライアント コードで Web オブジェクトをインスタンス化して、SharePoint Foundation サイトを表すことができます。次に、そのオブジェクトの AvailableContentTypes プロパティにアクセスして、サイトで使用可能なコンテンツ タイプを表す SPContentType オブジェクトのコレクションを取得できます。特定のコンテンツ タイプが定義された場所を確認するには、SPContentType オブジェクトの ParentWeb プロパティの値を読み取ります。コンテンツ タイプの範囲内で最高レベルのサーバー相対 URL を取得するには、SPContentType オブジェクトの Scope プロパティにアクセスします。

コンテンツ タイプの範囲は、その可用性を決定するだけでなく、変更管理の意味も持ちます。コンテンツ タイプに加えた変更は、それから派生するすべてのコンテンツ タイプに反映できます。たとえば、サイト コレクションのルート サイトに定義されたコンテンツ タイプに列を追加する場合、変更は、サイト階層全体にわたって、そのコンテンツ タイプから継承されたすべてのコンテンツ タイプにプッシュ ダウンできます。詳細については、「コンテンツ タイプの更新」を参照してください。

関連項目

概念

サイトとリストのコンテンツ タイプ

コンテンツ タイプの作成

コンテンツ タイプの変更管理

コンテンツ タイプのアクセス制御