既存のイベント ハンドラ メソッドへのフック

このページは WPF および Silverlight 2 に適用されます

Microsoft Expression Blend は、グループでの開発を考慮して設計されています。多くの場合、ソフトウェア開発チームは、ユーザー インターフェイス (UI) を開発するデザイナと、UI のバックグラウンドで動作するコードを開発するプログラマに分かれています。デザイナは、さまざまなイベント ハンドラ メソッドを追加した開発者から、UI からフックするための変更されたコードビハインド ファイルを受け取ることがあります。この作業を Expression Blend で行えます。

Cc295034.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

Microsoft Silverlight 1.0 のコードビハインド ファイルでのイベント処理の詳細については、「Silverlight 1.0 の概要」と「Silverlight アプリケーションのストーリーボードを制御するボタンの作成」を参照してください。また、Silverlight でのスクリプト作成とマウス イベントの説明 (英語の可能性あり) も参照してください。

コードでのイベント ハンドラの詳細については、このユーザー ガイドの「イベント処理とユーザー操作」を参照してください。コードを使用せずに Expression Blend アプリケーションにインタラクティブ機能を作成する方法の詳細については、このユーザー ガイドの「トリガとユーザー インタラクティブ機能」を参照してください。

コードビハインド ファイルに含まれている既存のイベント ハンドラ メソッドにフックするには

  1. イベント ハンドラ メソッドを含む最新のコードビハインド ファイルであることを確認してください。Windows エクスプローラを使用して、ファイルをプロジェクト フォルダにコピーするか、プロジェクト全体をコピーすると、最新のファイルをコピーできます。

    Cc295034.alert_caution(ja-jp,Expression.10).gif注意 :

    コードビハインド ファイルは、イベント ハンドラをフックする Extensible Application Markup Language (XAML) ファイルと一致している必要があります。たとえば、XAML ファイル Window1.xaml は、XAML ファイルの x:Class 名がコードビハインド ファイルの名前空間およびクラス名と位置する場合、コードビハインド ファイル Window1.xaml.cs と一致します。

    たとえば、XAML ファイルで次のようになっているとします。

      x:Class="myProject.Window1"
    

    コードビハインド ファイルは次のとおりです。

      namespace myProject
      { 
          public partial class Window1
    
  2. Expression Blend にプロジェクトを開きます。

  3. [プロジェクト] パネルの [ファイル] でドキュメント (Window1.xaml など) をダブルクリックして開きます。編集するドキュメントが開きます。アートボードの右側の [デザイン] タブをクリックし、[デザイン] ビューを表示していることを確認してください。

  4. [組み合わせ] パネルの [オブジェクトとタイムライン] で、既存のイベント ハンドラ メソッドにフックするオブジェクトを選択します。たとえば、ボタンをクリックしたときに四角形オブジェクトを動かす場合は、ボタン オブジェクトを選択します。オブジェクトの名前の背景が強調表示され、そのオブジェクトが選択されたことがわかります。

  5. [プロパティ] パネルで、[イベント] ボタン Cc295034.6c67bb3b-e8a2-4a63-bad5-54d5c15b04dd(ja-jp,Expression.10).png をクリックします。

    選択したオブジェクトに使用できるすべてのイベントの一覧がアルファベット順に表示されます。

    Cc295034.alert_caution(ja-jp,Expression.10).gif注意 :

    プロジェクトが一時的な状態にある場合、イベントは表示されません。たとえば、新しく作成したプロジェクトは、[ファイル] と [すべて保存] をクリックするまで一時的な場所に格納されます。プロジェクトを保存すると、[イベント] パネルにイベントを表示し、選択できます。

    Cc295034.alert_tip(ja-jp,Expression.10).gifヒント :

    マウス ポインタをイベント名の上に置くと、そのイベントの短い説明が表示されます。イベントの説明と共に、ツールチップが表示されます。使用可能なイベントとその説明の一覧については、「WPF イベント クイック リファレンス」を参照してください。

  6. フックするイベントのテキスト ボックス内をクリックし、コードビハインド ファイルのイベント ハンドラ メソッドの名前を入力します。入力したら、Enter キーを押して、フォーカスをテキスト ボックスから外します。

    Cc295034.alert_caution(ja-jp,Expression.10).gif注意 :

    メソッド名は、コードビハインド ファイルから [イベント] パネルにコピーして貼り付けることをお勧めします。そのイベント名がコードビハインド ファイルに存在しない場合、Expression Blend により新しいイベント ハンドラ メソッドのコードが生成されます。つまり、Expression Blend の [イベント] パネルで既存のイベント ハンドラ メソッド名を間違って入力すると、その名前を使用して、コードビハインド ファイルに新しいメソッドが作成されます。このため、入力後はコードビハインド ファイルに空のイベント ハンドラ メソッドがないことを確認してください。

  7. ファイルを保存し (Ctrl + S キー)、アプリケーションをテストして (F5 キー)、想定どおりに動作することを確認します。