OriginalValue プロパティ (ADO)

変更が行われる前に、レコードに存在していた Field の値を示します。

戻り値

変更前のフィールドの値を表すバリアント型の値を返します。

注釈

OriginalValue プロパティを使用して、現在のレコードからフィールドの元のフィールド値を返します。

即時更新モード (Update メソッドを呼び出した後、プロバイダーが基になるデータ ソースに変更を書き込む) では、OriginalValue プロパティは変更前に存在していたフィールド値 (つまり、最後の Update メソッド呼び出し以降) を返します。 これは Value プロパティの置換に CancelUpdate メソッドで使用されるものと同じ値です。

バッチ更新モード (UpdateBatch メソッドを呼び出す場合のみ、プロバイダーが複数の変更をキャッシュし、基になるデータ ソースに書き込む) では、OriginalValue プロパティは変更前に存在していたフィールド値 (つまり、最後の UpdateBatch メソッド呼び出し以降) を返します。 これは Value プロパティの置換に CancelBatch メソッドで使用されるものと同じ値です。 このプロパティを UnderlyingValue プロパティと共に使用するとき、一括更新から発生する競合を解決できます。

レコード

Record オブジェクトの場合、Update が呼び出される前に追加されたフィールドに関しては、この OriginalValue プロパティは空になります。

適用対象

Field オブジェクト

参照

OriginalValue および UnderlyingValue プロパティの例 (VB)
OriginalValue および UnderlyingValue プロパティの例 (VC++)
UnderlyingValue プロパティ