Always On 可用性グループでレプリケーションを構成する

適用対象: はいSQL Server (サポートされているすべてのバージョン) - Windows のみ

SQL Server でのレプリケーションおよび AlwaysOn 可用性グループの構成には、7 つのステップが必要です。 各ステップの詳細については、以下のセクションで説明します。

1.データベースのパブリケーションとサブスクリプションを構成する

ディストリビューターの構成

SQL Server 2012 と SQL Server 2014 では、ディストリビューション データベースを可用性グループに配置することはできません。 ディストリビューション データベースを可用性グループに配置することは、SQL 2016 以降でサポートされています。ただし、マージ、双方向、またはピア ツー ピアのレプリケーション トポロジで使用されるディストリビューション データベースは除きます。 詳しくは、可用性グループ内のディストリビューション データベースの構成に関する記事をご覧ください。

  1. ディストリビューター側のディストリビューションを構成します。 ストアド プロシージャを使用して構成する場合は、 sp_adddistributor を実行します。 @password パラメーターを使用して、リモート パブリッシャーからディストリビューターに接続するときに使用するパスワードを指定します。 このパスワードは、各リモート パブリッシャーでリモート ディストリビューターを設定するときにも必要になります。

    USE master;  
    GO  
    EXEC sys.sp_adddistributor  
        @distributor = 'MyDistributor',  
        @password = '**Strong password for distributor**';  
    
  2. ディストリビューター側のディストリビューション データベースを作成します。 ストアド プロシージャを使用して構成する場合は、 sp_adddistributiondb を実行します。

    USE master;  
    GO  
    EXEC sys.sp_adddistributiondb  
        @database = 'distribution',  
        @security_mode = 1;  
    
  3. リモート パブリッシャーを構成します。 ストアド プロシージャを使用してディストリビューターを構成する場合は、 sp_adddistpublisher を実行します。 @security_mode パラメーターを使用して、レプリケーション エージェントから実行されるパブリッシャーの検証ストアド プロシージャを現在のプライマリに接続する方法を指定します。 1 に設定すると、現在のプライマリへの接続に Windows 認証が使用されます。 0 に設定すると、指定した @login@password の値を使用して SQL Server 認証が使用されます。 検証ストアド プロシージャをセカンダリ レプリカに正常に接続するには、各レプリカで有効なログインとパスワードを指定する必要があります。

    注意

    変更されたレプリケーション エージェントをディストリビューター以外のコンピューターで実行する場合、プライマリへの接続に Windows 認証を使用するには、レプリカのホスト コンピューター間の通信に使用する Kerberos 認証を構成する必要があります。 現在のプライマリへの接続に SQL Server ログインを使用する場合は、Kerberos 認証は必要ありません。

    USE master;  
    GO  
    EXEC sys.sp_adddistpublisher  
        @publisher = 'AGPrimaryReplicaHost',  
        @distribution_db = 'distribution',  
        @working_directory = '\\MyReplShare\WorkingDir',  
        @login = 'MyPubLogin',  
        @password = '**Strong password for publisher**';  
    

詳細については、「sp_adddistpublisher (Transact-SQL)」を参照してください。

元のパブリッシャーでのパブリッシャーの構成

  1. リモート ディストリビューションを構成します。 ストアド プロシージャを使用してパブリッシャーを構成する場合は、 sp_adddistributor を実行します。 @password には、ディストリビューションを設定するためにディストリビューターで sp_adddistrbutor を実行したときに使ったのと同じ値を指定します。

    exec sys.sp_adddistributor  
        @distributor = 'MyDistributor',  
        @password = 'MyDistPass'  
    
  2. データベースでレプリケーションを有効にします。 ストアド プロシージャを使用してパブリッシャーを構成する場合は、 sp_replicationdboption を実行します。 データベースに対してトランザクション レプリケーションとマージ レプリケーションの両方を構成する場合は、それぞれを有効にする必要があります。

    USE master;  
    GO  
    EXEC sys.sp_replicationdboption  
        @dbname = 'MyDBName',  
        @optname = 'publish',  
        @value = 'true';  
    
    EXEC sys.sp_replicationdboption  
        @dbname = 'MyDBName',  
        @optname = 'merge publish',  
        @value = 'true';  
    
  3. レプリケーションのパブリケーション、アーティクル、およびサブスクリプションを作成します。 レプリケーションを構成する方法の詳細については、「データとデータベース オブジェクトのパブリッシュ」を参照してください。

2.AlwaysOn 可用性グループを構成する

目的のプライマリで、メンバー データベースとしてパブリッシュされている (またはパブリッシュする) データベースを含む可用性グループを作成します。 可用性グループ ウィザードを使用する場合は、ウィザードで最初にセカンダリ レプリカ データベースを同期するか、バックアップと復元を使用して手動で初期化を実行するかを選択することができます。

現在のプライマリへの接続にレプリケーション エージェントで使用される可用性グループの DNS リスナーを作成します。 指定したリスナー名は、元のパブリッシャーとパブリッシュされたデータベースのペアに対してリダイレクトの対象として使用されます。 たとえば、DDL を使用して可用性グループを構成する場合は、次のコード例に従って、MyAG という名前の既存の可用性グループの可用性グループ リスナーを指定できます。

ALTER AVAILABILITY GROUP 'MyAG'   
    ADD LISTENER 'MyAGListenerName' (WITH IP (('10.120.19.155', '255.255.254.0')));  

詳細については、「可用性グループの作成と構成 (SQL Server)」を参照してください。

3.セカンダリ レプリカのすべてのホストでレプリケーションが構成されていることを確認する

セカンダリ レプリカの各ホストで、レプリケーションをサポートするように SQL Server が構成されていることを確認します。 レプリケーションがインストールされているかどうかを確認するには、セカンダリ レプリカの各ホストで次のクエリを実行します。

USE master;  
GO  
DECLARE @installed int;  
EXEC @installed = sys.sp_MS_replication_installed;  
SELECT @installed;  

@installed が 0 の場合、SQL Server インストールにレプリケーションを追加する必要があります。

4.セカンダリ レプリカのホストをレプリケーションのパブリッシャーとして構成する

セカンダリ レプリカはレプリケーションのパブリッシャーまたはリパブリッシャーとしては機能しませんが、フェールオーバー後にセカンダリで処理を引き継ぐようにレプリケーションを構成する必要があります。 ディストリビューターで、セカンダリ レプリカの各ホストのディストリビューションを構成します。 ディストリビューション データベースと作業ディレクトリは、元のパブリッシャーをディストリビューターに追加したときと同じものを指定します。 ストアド プロシージャを使用してディストリビューションを構成する場合は、 sp_adddistpublisher を使用してリモート パブリッシャーをディストリビューターに関連付けます。 元のパブリッシャーに @login@password を使用した場合は、セカンダリ レプリカのホストをパブリッシャーとして追加する際に同じ値をそれぞれ指定します。

EXEC sys.sp_adddistpublisher  
    @publisher = 'AGSecondaryReplicaHost',  
    @distribution_db = 'distribution',  
    @working_directory = '\\MyReplShare\WorkingDir',  
    @login = 'MyPubLogin',  
    @password = '**Strong password for publisher**';  

セカンダリ レプリカの各ホストで、ディストリビューションを構成します。 リモート ディストリビューターには、元のパブリッシャーのディストリビューターを指定します。 パスワードは、ディストリビューターで最初に sp_adddistributor を実行したときと同じものを使用します。 ストアド プロシージャを使用してディストリビューションを構成する場合は、sp_adddistributor@password パラメーターを使用してパスワードを指定します。

EXEC sp_adddistributor   
    @distributor = 'MyDistributor',  
    @password = '**Strong password for distributor**';  

セカンダリ レプリカの各ホストで、データベースのパブリケーションのプッシュ サブスクライバーがリンク サーバーとして表示されることを確認します。 ストアド プロシージャを使用してリモート パブリッシャーを構成する場合は、 sp_addlinkedserver を使用してパブリッシャーにリンク サーバーとしてサブスクライバーを追加します (まだ存在しない場合)。

EXEC sys.sp_addlinkedserver   
    @server = 'MySubscriber';  

5.元のパブリッシャーを AG リスナー名にリダイレクトする

ディストリビューター側のディストリビューション データベースで、ストアド プロシージャ sp_redirect_publisher を実行して、元のパブリッシャーとパブリッシュされたデータベースを可用性グループの可用性グループ リスナー名に関連付けます。

USE distribution;  
GO  
EXEC sys.sp_redirect_publisher   
@original_publisher = 'MyPublisher',  
    @publisher_db = 'MyPublishedDB',  
    @redirected_publisher = 'MyAGListenerName';  

6.レプリケーションの検証ストアド プロシージャを実行して構成を確認する

ディストリビューター側のディストリビューション データベースで、ストアド プロシージャ sp_validate_replica_hosts_as_publishers を実行して、レプリカのすべてのホストが、パブリッシュされたデータベースのパブリッシャーとして機能するように構成されていることを確認します。

USE distribution;  
GO  
DECLARE @redirected_publisher sysname;  
EXEC sys.sp_validate_replica_hosts_as_publishers  
    @original_publisher = 'MyPublisher',  
    @publisher_db = 'MyPublishedDB',  
    @redirected_publisher = @redirected_publisher output;  

ストアド プロシージャ sp_validate_replica_hosts_as_publishers は、可用性グループ レプリカの各ホストで、可用性グループに関する情報をクエリするための十分な権限を持つログインから実行する必要があります。 このストアド プロシージャでは、 sp_validate_redirected_publisher とは異なり、msdb.dbo.MSdistpublishers に保持されているログインではなく、呼び出し元の資格情報を使用して可用性グループ レプリカに接続します。

注意

セカンダリ レプリカのホストで読み取りアクセスが許可されていない場合や、読み取りを目的としたアクセスを指定する必要がある場合、sp_validate_replica_hosts_as_publishers による検証は失敗し、次のエラー メッセージが表示されます。

メッセージ 21899、レベル 11、状態 1、プロシージャ sp_hadr_verify_subscribers_at_publisher、行 109

元のパブリッシャー 'MyOriginalPublisher' のサブスクライバーの sysserver エントリがあるかどうかを判断するために、リダイレクトされたパブリッシャー 'MyReplicaHostName' で実行したクエリが、エラー '976'、エラー メッセージ 'エラー 976、レベル 14、状態 1、メッセージ: 対象になるデータベース 'MyPublishedDB' は可用性グループに参加しているため、現在クエリでアクセスできません。 データ移動が中断されているか、可用性レプリカの読み取りアクセスが有効になっていません。 このデータベースや可用性グループの他のデータベースへの読み取り専用アクセスを許可するには、グループの 1 つ以上のセカンダリ可用性レプリカへの読み取りアクセスを有効にします。 詳細については、 オンライン ブックの ALTER AVAILABILITY GROUP SQL Server ステートメントのトピックをご覧ください。

レプリカ ホスト 'MyReplicaHostName' について、1 つまたは複数のパブリッシャー検証エラーが発生しました。

これは正しい動作です。 これらのセカンダリ レプリカのホストでは、sysserver エントリをホストで直接クエリして、サブスクライバー サーバーのエントリがあるかどうかを確認する必要があります。

7.元のパブリッシャーをレプリケーション モニターに追加する

それぞれの可用性グループ レプリカで、元のパブリッシャーをレプリケーション モニターに追加します。

レプリケーション

可用性グループを作成して構成するには

参照