アーキテクチャ (HTTP Server API)

サーバー セッション、要求キュー、および URL グループ構成オブジェクトを使用すると、アプリケーションで HTTP サービスを構成できます。 これらのオブジェクトに設定されたプロパティは、HTTP Server API 全体の既定の構成をオーバーライドします。

  • サーバー セッション: セッションの下に作成されたすべての URL グループの構成を定義する最上位の構成オブジェクト。
  • URL グループ: サーバー セッションの下に作成された URL グループには、サーバー セッションで設定された構成を継承する一連の URL が含まれています。 URL グループの構成は、アプリケーションによって設定された場合にサーバー セッション構成をオーバーライドします。 URL グループは、アプリケーションがリッスンしている名前空間の一部を定義し、名前空間のその部分を構成します。
  • 要求キュー: このオブジェクトは、要求キューに固有の設定を構成します。 これらの構成は、要求キューに関連付けられているグループ内のすべての URL に適用されます。

次の図は、構成オブジェクトとアプリケーションの関係を示しています。 通常、アプリケーションごとに 1 つのサーバー セッションが作成され、その下に 1 つ以上の URL グループが作成されます。 要求キューは、URL グループまたはサーバー セッションに関係なく作成されます。 要求を受信するには、URL グループを要求キューに関連付ける必要があります。

構成オブジェクトとアプリケーション間の関係

HTTP Server バージョン 2.0 API の名前付き要求キュー機能を使用すると、複数のワーカー プロセスが要求キューで要求を受信できます。 要求キューは、要求キューへのアクセスを許可されたワーカー プロセスを識別するコントローラー プロセスによって作成されます。 詳細については、「 名前付き要求キュー 」トピックを参照してください。

プロパティの構成

構成オブジェクトのプロパティの設定の詳細については、次のトピックを参照してください。

次の表に、構成オブジェクトに設定されているプロパティの一覧を示します。 プロパティの構成の詳細については、「 HTTP バージョン 2.0 でのプロパティの構成」 トピックを参照してください。

名前 プロパティ
サーバー セッション HttpServerStateProperty
HttpServerLoggingProperty
HttpServerBandwidthProperty
HttpServerTimeoutsProperty
HttpServerAuthenticatonProperty
URL グループ HttpServerStateProperty
HttpServerAuthenticatonProperty
HttpServerLoggingProperty
HttpServerConnectionsProperty
HttpServerBandwidthProperty
HttpServerBindingProperty
HttpServerTimeoutsProperty
要求キュー HttpServerStateProperty
HttpServerQueueLengthProperty
HttpServer503VerbosityProperty