.NET Framework のバージョンおよび依存関係

.NET Framework の各バージョンには、共通言語ランタイム (CLR)、基底クラス ライブラリ、およびその他のマネージド ライブラリが含まれています。 この記事では、.NET Framework の各バージョンの主要な機能について説明し、基になっている CLR のバージョンおよび関連する開発環境に関する情報と、Windows オペレーティング システム (OS) でインストールされるバージョンを示します。

新しい各バージョンの .NET Framework には、以前のバージョンの機能が含まれると共に、新機能が追加されています。

注意

.NET Framework 4.8 は .NET Framework の最終バージョンであり、これ以降のバージョン リリースはありません。 ただし、.NET Framework では、セキュリティと信頼性のバグ修正プログラムが引き続き月次で提供されます。 また、これは Windows に引き続き含まれ、削除される予定はありません。 お使いの .NET Framework アプリは移行する必要はありませんが、新規開発においては .NET 5.0 以降をご利用ください。

CLR は独自のバージョン番号で識別されます。 .NET Framework のバージョン番号はリリースごとにインクリメントされますが、CLR のバージョンは必ずしもインクリメントされるわけではありません。 たとえば、.NET Framework 4、4.5、およびそれ以降のリリースには CLR 4 が含まれますが、.NET Framework 2.0、3.0、3.5 には CLR 2.0 が含まれます。 (CLR の Version 3 はありません)。

ヒント

バージョン情報

次の表に、.NET Framework のバージョン履歴を要約し、各バージョンと Visual Studio、Windows、および Windows Server との関係を示します。 Visual Studio ではマルチターゲット機能がサポートされているため、記載されている .NET Framework のバージョンに限定される必要はありません。

  • チェック マーク アイコン ✔️ は、.NET Framework が既定でインストールされている OS バージョンを示します。
  • プラス記号アイコン ➕ は、.NET Framework がインストールされていないがインストールできる OS バージョンを示します。
  • アスタリスク * は、[コントロール パネル] で、またはサーバー マネージャーを介した Windows Server で有効にする必要がある (プレインストール済みかどうかには関係のない) .NET Framework の OS バージョンを示します。
.NET Framework 4.8 .NET Framework 4.7.2 .NET Framework 4.7.1 .NET Framework 4.7
.NET Framework 4.6.2 .NET Framework 4.6.1 .NET Framework 4.6 .NET Framework 4.5.2
.NET Framework 4.5.1 .NET Framework 4.5 .NET Framework 4 .NET Framework 3.5
.NET Framework 3.0 .NET Framework 2.0 .NET Framework 1.1 .NET Framework 1.0

.NET Framework 4.8

CLR バージョン 4
Windows バージョン ✔️ 10 October 2020 Update
✔️ 10 May 2020 Update
✔️ 10 November 2019 Update
✔️ 10 May 2019 Update
➕ 10 October 2018 Update (バージョン 1809)
➕ 10 April 2018 Update (バージョン 1803)
➕ 10 Fall Creators Update (バージョン 1709)
➕ 10 Creators Update (バージョン 1703)
➕ 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
➕ 8.1
➕ 7
Windows Server バージョン ➕ Windows Server 2019
➕ Windows Server、バージョン 1809
➕ Windows Server、バージョン 1803
➕ 2016
➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:
- 528372 (Windows 10 May 2020 Update および Windows 10 October 2020 Update)
- 528040 (Windows 10 May 2019 Update および Windows 10 November 2019 Update)
- 528049 (その他すべての OS バージョン)
(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.7.2

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 20191
Windows バージョン ✔️ 10 October 2018 Update (バージョン 1809)
✔️ 10 April 2018 Update (バージョン 1803)
➕ 10 Fall Creators Update (バージョン 1709)
➕ 10 Creators Update (バージョン 1703)
➕ 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
➕ 8.1
➕ 7
Windows Server バージョン ✔️ Windows Server 2019
✔️ Windows Server、バージョン 1809
✔️ Windows Server、バージョン 1803
➕ Windows Server、バージョン 1709
➕ 2016
➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:
- 461814 (Windows 10 October 2018 Update)
- 461808 (Windows 10 April 2018 Update および Windows Server、バージョン 1803)
- 461814 (その他すべての OS バージョン)
(手順に関するページを参照)

1 .NET デスクトップ開発ASP.NET および Web の開発Azure 開発Office/SharePoint 開発.NET によるモバイル開発、または .NET Core クロスプラットフォームの開発 のワークロードをインストールする必要があります。

.NET Framework 4.7.1

CLR バージョン 4
Windows バージョン ✔️ 10 Fall Creators Update (バージョン 1709)
➕ 10 Creators Update (バージョン 1703)
➕ 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
➕ 8.1
➕ 7
Windows Server バージョン ➕ Windows Server、バージョン 1803
✔️ Windows Server、バージョン 1709
➕ 2016
➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:
- 461308 (Windows 10 Creators Update と Windows Server、バージョン 1709)
- 461310 (その他すべての OS バージョン)
(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.7

CLR バージョン 4
Windows バージョン ✔️ 10 Creators Update (バージョン 1703)
➕ 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
➕ 8.1
➕ 7
Windows Server バージョン ➕ 2016
➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:
- 460798 (Windows 10 Creators Update)
- 460805 (その他すべての OS バージョン)
(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.6.2

CLR バージョン 4
Windows バージョン ✔️ 10 Anniversary Update (バージョン 1607)
➕ 10 November Update (バージョン 1511)
➕ 10
➕ 8.1
➕ 7
Windows Server バージョン ✔️ 2016

➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:

- 394802 (Windows 10 Anniversary Update および Windows Server 2016)
- 394806 (その他すべての OS バージョン)

(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.6.1

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 20171
Windows バージョン ✔️ 10 November Update (バージョン 1511)
➕ 10
➕ 8.1
➕ 8
➕ 7
Windows Server バージョン ➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:

- 394254 (Windows 10 November Update)
- 394271 (その他すべての OS バージョン)

(手順に関するページを参照)

1 .NET デスクトップ開発ASP.NET および Web の開発Azure 開発Office/SharePoint 開発.NET によるモバイル開発、または .NET Core クロスプラットフォームの開発 のワークロードをインストールする必要があります。

.NET Framework 4.6

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 2015
Windows バージョン ✔️ 10

➕ 8.1
➕ 8
➕ 7
➕ Vista
Windows Server バージョン ➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
➕ 2008 SP2
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:

- 393295 (Windows 10)
- 393297 (その他すべての OS バージョン)

(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.5.2

CLR バージョン 4
Windows バージョン ➕ 8.1
➕ 8
➕ 7
➕ Vista
Windows Server バージョン ➕ 2012 R2
➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
➕ 2008 SP2
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD 379893 を使用

(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.5.1

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 2013
Windows バージョン ✔️ 8.1

➕ 8
➕ 7
➕ Vista
Windows Server バージョン ✔️ 2012 R2

➕ 2012
➕ 2008 R2 SP1
➕ 2008 SP2
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD を使用:

- 378675 (Windows 8.1)
- 378758 (その他)

(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4.5

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 2012
Windows バージョン ✔️ 8
➕ 7
➕ Vista
Windows Server バージョン ✔️ 2012
➕ 2008 R2 SP1
➕ 2008 SP2
インストールされた .NET バージョンを確認するには Release DWORD 378389 を使用

(手順に関するページを参照)

.NET Framework 4

新機能

CLR バージョン 4
Visual Studio バージョンに含まれる 2010
Windows バージョン ➕ 7
➕ Vista
Windows Server バージョン ➕ 2008 R2 SP1
➕ 2008 SP2
➕ 2003
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順に関するページを参照

.NET Framework 3.5

新機能:

  • LINQ
  • 式ツリー
  • AJAX 開発の ASP.NET サポートの向上
  • HashSet コレクション
  • DateTimeOffset
  • WCF と WF の統合
  • ピアツーピア ネットワーク
  • 機能拡張のアドイン
CLR バージョン 2.0
Visual Studio バージョンに含まれる 2008
Windows バージョン ✔️ 10*
✔️ 8.1*
✔️ 8*
✔️ 7

➕ Vista
Windows Server バージョン ➕ Windows Server、バージョン 1803*
➕ Windows Server、バージョン 1709*
➕ 2016*
➕ 2012 R2*
➕ 2012*

✔️2008 R2 SP1*

➕ 2008 SP2
➕ 2003
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順に関するページを参照

.NET Framework 3.0

新機能:

  • Windows Presentation Foundation
  • Windows Communication Foundation
  • Windows Workflow Foundation
  • Windows CardSpace
CLR バージョン 2.0
Windows バージョン ✔️ Vista
Windows Server バージョン ✔️ 2008 R2 SP1*
✔️ 2008 SP2*

➕ 2003
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順を参照してください。

.NET Framework 2.0

新機能:

  • ジェネリック
  • デバッガー エディット コンティニュ
  • スケーラビリティとパフォーマンスの向上
  • ClickOnce 配置
  • ASP.NET 2.0 での、さまざまなブラウザーの新しいコントロールとサポート
  • 64 ビット サポート
CLR バージョン 2.0
Visual Studio バージョンに含まれる 2005
Windows バージョン N/A
Windows Server バージョン ✔️ 2008 R2 SP1
✔️ 2008 SP2
✔️ 2003
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順に関するページを参照

.NET Framework 1.1

新機能:

  • ASP.NET モバイル コントロール
  • side-by-side 実行
  • IPv6 サポート
CLR バージョン 1.1
Visual Studio バージョンに含まれる 2003
Windows バージョン N/A
Windows Server バージョン ✔️ 2003
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順に関するページを参照

.NET Framework 1.0

CLR バージョン 1.0
Visual Studio バージョンに含まれる Visual Studio .NET
Windows バージョン N/A
Windows Server バージョン N/A
インストールされた .NET バージョンを確認するには 手順に関するページを参照

注意

  • このオペレーティング システムで [コントロール パネル] (Windows の場合) または [サーバー マネージャー] (Windows Server の場合) を使用して、.NET Framework を有効にする必要があります。
  • 一般に、コンピューターにインストールされている .NET Framework のバージョンはアンインストールしないでください。使用するアプリケーションが特定のバージョンに依存しており、バージョンが削除されると破損する可能性があるからです。 1 台のコンピューターに複数バージョンの .NET Framework を同時に読み込むことができます。 これは、以前のバージョンをアンインストールすることなく、.NET Framework をインストールできることを意味します。 詳細については、概要に関するページを参照してください。

バージョン4.5 以降の解説

.NET Framework 4.5 はお使いのコンピューター上の .NET Framework 4 を置き換えるインプレース更新であり、同様に .NET Framework 4.5.1、4.5.2、4.6、4.6.1、4.6.2、4.7、4.7.1、4.7.2、4.8 は .NET Framework 4.5 のインプレース更新です。 インプレース更新では、同じランタイム バージョンが使用されますが、アセンブリのバージョンが更新され、新しい型とメンバーが含まれます。 これらの更新プログラムのいずれかをインストールした後、.NET Framework 4、.NET Framework 4.5、NET Framework 4.6、または .NET Framework 4.7 アプリは、再コンパイルを必要とせずに実行を継続します。 ただし、逆はできません。 .NET Framework の新しいバージョンをターゲットとするアプリを以前のバージョンで実行することは推奨されていません。 たとえば、.NET Framework 4.6 をターゲットとするアプリを .NET Framework 4.5 上で実行することは推奨されていません。

次のガイドラインが適用されます。

  • Visual Studio で、1 つの プロジェクトに対するターゲット フレームワークとして .NET Framework 4.5 を選択して (これにより GetReferenceAssemblyPaths.TargetFrameworkMoniker プロパティが設定されます)、そのプロジェクトを .NET Framework 4.5 アセンブリまたは実行可能ファイルとしてコンパイルできます。 その後、このアセンブリまたは実行可能ファイルは、.NET Framework 4.5、4.5.1、4.5.2、4.6、4.6.1、4.6.2、4.7、4.7.1、4.7.2、または 4.8 がインストールされている任意のコンピューター上で使用できます。

  • Visual Studio では、プロジェクトのターゲット フレームワークとして .NET Framework 4.5.1 を選択し、.NET Framework 4.5.1 アセンブリまたは実行可能ファイルとしてコンパイルすることができます。 このアセンブリまたは実行可能ファイルは、.NET Framework 4.5.1 以降がインストールされているコンピューターでのみ実行してください。 .NET Framework 4.5.1 をターゲットとする実行可能ファイルは、.NET Framework 4.5 など、以前のバージョンの .NET Framework がインストールされているコンピューター上では実行がブロックされます。 ユーザーは .NET Framework 4.5.1 をインストールするように求められます。 また、.NET Framework 4.5.1 アセンブリは、.NET Framework 4.5 など、以前のバージョンの .NET Framework を対象とするアプリからは呼び出さないでください。

    注意

    .NET framework 4.5.1 および .NET Framework 4.5 は、ここでは例として使用されているだけです。 記載されている原則は、実行されているシステムにインストールされているものより新しい .NET Framework のバージョンをターゲットにするアプリに適用されます。

.NET Framework での変更によって、アプリケーション コードの変更が必要になる場合があります。.NET Framework 4.5 以降のバージョンを使って既存のアプリを実行する前に、アプリケーションの互換性に関するページを確認してください。 現行バージョンのインストールについては、「開発者向けの .NET Framework のインストール」を参照してください。 .NET Framework のサポートの詳細については、.NET Web サイトの .NET Framework の公式サポート ポリシーに関するページを参照してください。

古いバージョンの解説

.NET Framework 2.0、3.0 および 3.5 は、同じバージョンの CLR (CLR 2.0) でビルドされています。 これらのバージョンは 1 つのインストールの連続したレイヤーを表します。 各バージョンは、以前のバージョンの上にインクリメンタル方式でビルドされます。 コンピューターでバージョン 2.0、3.0、および 3.5 を side-by-side で実行することはできません。 バージョン 3.5 をインストールすると、2.0 と 3.0 のレイヤーが自動的に取得され、バージョン 2.0、3.0、および 3.5 を対象としてビルドされたアプリケーションはすべて、バージョン 3.5 で実行できます。 ただし、.NET Framework 4 ではこのレイヤーによる方法は終了しており、以降のリリース (.NET Framework 4.5、4.5.1, 4.5.2, 4.6, 4.6.1, 4.6.2, 4.7. 4.7.1、4.7.2、4.8) も単独インストールの連続するレイヤーを表します。 NET Framework 4 以降では、インプロセスのサイド バイ サイド ホスティングを使用して、1 つのプロセスの中で複数のバージョンの CLR を実行できます。 詳細については、「アセンブリと side-by-side 実行」を参照してください。

さらに、アプリケーションがバージョン 2.0、3.0、または 3.5 を対象とする場合、ユーザーがアプリケーションを実行する前に、Windows 8、Windows 8.1、または Windows 10 のコンピューター上で .NET Framework 3.5 を有効にするように求められる場合があります。 詳細については、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8 への .NET Framework 3.5 のインストールに関するページを参照してください。

次の手順

関連項目