パフォーマンスの最適化

Visual SourceSafe の既定セットアップを行った場合は、パフォーマンスの最適化は必ずしも必要ではありませんが、次の 2 とおりの方法で設定を変更し、パフォーマンスを改善することができます。

  • データベース サーバーへのアクセスに必要な実行可能ファイルを、ローカル コンピュータにセットアップするようにします。一般的なネットワーク環境で、処理の向上が期待できます。必要となる実行可能ファイルをローカル コンピュータにコピーするには、Visual SourceSafe サーバー上にある Visual SourceSafe の Netsetup.exe プログラムを使用します。
  • 初期化ファイルの設定を調整し、パフォーマンスを向上するように設定します。次の例では、ある程度機能上の制約 (一部の機能が無効に設定されるなど) を伴いますが、処理速度の点では、下に示す「全般的な最適化」よりも効果的な方法です。

Visual SourceSafe のパフォーマンスを最適化するには

SS.INI または SRCSAFE.INI ファイルの以下の変数を設定します。

  • Diff_Ignore = c-e-s-w-

    Visual SourceSafe の比較で、改行コードの相違を無視しないように設定します。これによって比較処理に要する時間が短縮されます。特に指定しない限り、Visual SourceSafe では改行コードの相違は無視されるので、アルゴリズムの処理に時間がかかります。

  • CP_OnSelection = No

    プロジェクト リスト内をマウスまたは方向キーで移動すると、プロジェクトが選択解除されます。この初期化変数を No に設定したときは、Enter キーまたはダブルクリックでカレント プロジェクトを選択する必要があります。

全般的な最適化

[ツール] メニューの [オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブまたは [全般] タブで、以下のオプションを設定できます。

  • キーワード展開後のファイルを常に作業フォルダにコピー

    キーワードを展開する場合に便利な設定です。このチェック ボックスをオフにすると、チェックイン後に Visual SourceSafe がファイルを取得する必要がないので、処理時間が短縮されます。

  • ファイル比較

    作業フォルダ内のファイルが最新コピーかどうかを Visual SourceSafe が判定する際の基準を設定できます。最も処理が速いのは時刻による比較です。内容による比較の場合は、処理速度は遅くなりますが、最も正確な結果が得られます。

  • 一時ファイル用のフォルダ

    一時ファイルの格納場所を指定します。一時ファイルの既定の格納場所はサーバーですが、格納場所をローカル フォルダに変更することもできます。変更するには、担当の Visual SourceSafe 管理者に SS.INI ファイルの Temp_Path 変数を次のように設定してもらいます。格納場所をローカル フォルダに変更すると、ファイルの表示などの操作が高速化されます。

    Temp_Path = c:\windows\temp
    

また、SRCSAFE.INI ファイルの次の変数の設定値について、Visual SourceSafe 管理者に確認してください。

  • Lock_Mode = Native

    この設定値は、この SRCSAFE.INI 変数の既定値です。この初期化変数を Native に設定すると、ほとんどの Visual SourceSafe 処理が高速化されます。

    メモ   この変数の設定は、Visual SourceSafe 管理者だけが実行できます。

パフォーマンス向上のために無効にできる機能

以下の機能を無効に設定すると、多くの Visual SourceSafe コマンドの処理が高速化されます。これらの設定の変更は、Visual SourceSafe 管理者によって行われます。

  • シャドウ フォルダ
  • ジャーナル ファイル
  • プロジェクトに対する権限
  • キーワードの展開

参照

ファイルの多重チェックアウト | キーワード展開 | キーワードの情報の整形 | 排他チェックアウト | Visual SourceSafe のカスタマイズ