キーワードの情報の整形

特に指定しない限り、キーワードとその次のドル記号 ($) の間のすべてのスペースは、キーワードに対応する情報で置き換えられます。ただし、この方法では情報の表示が見にくくなる場合があります。

列位置を揃えて表示するには、キーワードの後のコロンを 2 つ (::) にします。コロンを 2 つにすると、ドル記号の位置が入力位置に固定されます。コロンの後ろの位置でキーワードの展開が実行され、ドル記号の位置を保つためにスペースの埋め込みおよび情報の切り捨てが自動的に行われます。

バイナリ ファイル

この機能は、データ長を固定する必要のある、実行可能ファイルなどのバイナリファイルでも活用できます。

次に例を示します。

$Revision::     $

ファイルのバージョン番号が挿入され、ドル記号の位置を保つためにスペースの埋め込みおよび情報の切り捨てが自動的に行われます。

キーワード History および Log 用のコメント文字の定義

HistoryLog の 2 つのキーワードは、履歴情報の挿入に使用します。これらのキーワードが展開されると、コロン (:) とドル記号 ($) の間にはファイル名だけが挿入され、キーワードの次の行以降に最新の履歴情報が追加されます。

ソース コード ファイルに履歴情報を挿入する場合、コンパイルに影響を与えないように、コメント行として追加する必要があります。Visual SourceSafe 管理者は、挿入される各行の履歴情報の前後に付加されるコメント文字を定義することができます。

例に示すように、ファイルの拡張子ごとに、各行の先頭および末尾 (必要ない場合は省略可能) に配置するコメント文字を指定します。先頭、末尾いずれのコメント文字も二重引用符で囲み、カンマで区切ります。

コメント文字を指定しない場合は、次のコメント文字が使われます。

*.asm = " | "
*.vb = "rem "
*.bat = "rem "
*.s = " | "
<上記以外> = "* "

たとえば、管理者が SRCSAFE.INI ファイルに *.c のコメント文字を定義していない場合には、拡張子 .c のファイルには既定のコメント文字であるアスタリスク (*) が使われます。この場合、ソース ファイルのヘッダー部分に次のような行を挿入します。

/*
 * $History: $
 */

このキーワードが展開されると、各行の先頭にアスタリスクが付加され、末尾には何も付加されません。キーワード展開結果は、次のようになります。

/*
 * $History: IDRANGE.TXT $
 * ***** Version 1 *****
 * User:mariaj Date:8/01/98 Time:11:02a
 * Created
 * Comment: Defined ranges for IDs.
 */

参照

ファイルの多重チェックアウト | キーワード展開 | パフォーマンスの最適化 | 排他チェックアウト | Visual SourceSafe のカスタマイズ