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レポートへのリンクの追加 (レポート ビルダ 2.0)

リンクを追加して、Web ページや他のレポートを開いたり、同じレポート内の別の場所に移動できるようにすることができます。リンクを追加するには、テキスト ボックス、画像、グラフ、ゲージなどのレポート アイテムのアクションを定義します。対応するプロパティ ダイアログ ボックスの [アクション] ページを使用して、リンクの種類を設定します。ユーザーがそのレポート アイテムをクリックすると、定義されたアクションが実行されます。レポート ビルダ 2.0 は、次のアクションが設定された 3 種類のリンクをサポートします。

  • ブックマーク リンク   同じレポート内の他の領域に移動します。

  • ドリルスルー レポート リンク   同じレポート サーバー上にあるその他のレポートに移動します。

  • ハイパーリンク   URL アクセスを使用して Web ページのアドレスまたはレポート サーバー上のレポートを指定する URL に移動します。

ブックマーク リンク

ブックマーク リンクは、ユーザーがクリックするとレポート内の別の領域やレポート アイテムに移動できるリンクです。ブックマークを作成するには、移動先のレポート アイテムにブックマークを設定し、ブックマークを設定したレポート アイテムに移動するためにクリックする必要のあるレポート アイテム (単語や画像など) にブックマーク リンクを追加します。ブックマークは、任意のレポート アイテム (テキスト ボックス、画像、グラフ、およびゲージ) に設定できます。同じブックマークに複数のブックマーク リンクを追加できます。詳細については、「ブックマークをレポートに追加する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

ドリルスルー レポート リンク

ドリルスルー レポートは、ユーザーが別のレポート内のリンクをクリックすることで開かれるレポートのことです。ドリルスルー レポートには、通常、元の要約レポートに含まれるアイテムについての詳細が含まれています。たとえば、売り上げ要約レポートがあり、これに注文と売り上げの合計の一覧が含まれているとします。この要約一覧で任意の注文番号をクリックすると、この注文についての詳細が含まれた別のレポートが開きます。

注意注意

レポート ビルダ 2.0 では、レポート サーバーとの接続がアクティブである場合にのみ、ドリルスルー リンクがサポートされます。詳細については、「レポートの実行 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

ドリルスルー レポートは、サブレポートとは別の目的で機能します。サブレポートは、メイン レポートの一部として処理されます。たとえば、注文明細情報を表示するサブレポートが詳細行のテーブル セルに追加された場合、サブレポートはテーブルの行ごとに一度処理され、メイン レポートの一部として表示されます。ドリルスルー レポートは、ユーザーがメインの要約レポート内のドリルスルー リンクをクリックしたときにだけ処理および表示されます。

ドリルスルー レポートには、通常、要約レポートから渡されるパラメータが含まれています。売り上げ要約レポートの例では、要約レポートには、テーブル セルのテキスト ボックス内のフィールド [OrderNumber] が含まれます。ドリルスルー レポートには注文番号 (Order Number) を値として受け取るパラメータが含まれています。[OrderNumber] のテキスト ボックスにドリルスルー レポート リンクを設定するとき、対象のレポートのパラメータを [OrderNumber] に設定します。ユーザーが要約レポート内の注文番号をクリックすると、対象の詳細レポートが開き、その注文番号の情報が表示されます。パラメータ値に基づいてドリルスルー レポートをカスタマイズする方法については、「レポートへのパラメータの追加 (レポート ビルダ 2.0)」および「InScope 関数 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

ドリルスルー リンクを含む要約レポートをレポート クライアントでプレビューするには、ドリルスルー レポートの名前を現在のプロジェクト内のレポートに設定する必要があります。ドリルスルー リンクを含むレポートをパブリッシュした後に表示するには、要約レポートと同じレポート サーバー上にドリルスルー レポートを配置する必要があります。ドリルスルー レポート名には、レポートへの相対パスまたは絶対パスを含めることができます。ドリルスルー リンクは、テキスト ボックス、画像、グラフ、およびゲージに追加できます。詳細については、「レポートにドリルスルー アクションを追加する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

ハイパーリンク

レポート アイテムにハイパーリンクを追加して、ユーザーがこのアイテムをクリックすると Web ページにアクセスできるようにすることができます。ハイパーリンクには、静的な URL または URL を評価する式を使用できます。URL を保持しているデータベースのフィールドがある場合は、式にそのフィールドを指定し、レポートにハイパーリンクの動的な一覧を渡すことができます。ハイパーリンクは、テキスト ボックス、画像、グラフ、およびゲージに追加できます。詳細については、「URL へのハイパーリンクを追加する方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。

表示アクセス権のあるレポート サーバーへの URL 要求 (URL アクセス) を使用して、レポート サーバー上のレポートへの URL を指定することもできます。たとえば、レポートを指定して、ユーザーがそのレポートを初めて開いたときにドキュメント マップが非表示になるようにすることができます。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「URL アクセス」を参照してください。