Azure CLI で Azure サポート チケットを作成する

  • [アーティクル]

Azure CLI を使用すると、Azure サポート チケットを作成および管理できます。

  • テクニカル、課金、サブスクリプション管理、またはサブスクリプションとサービスの制限 (クォータ) のサポート チケットを開きます。
  • サポート チケットの一覧と、各チケットに関する詳細を取得します。 サポート チケットの検索を状態または作成日で絞り込みます。
  • サポート チケットの重大度、チケットの状態、連絡先情報を更新します。
  • サポート チケットに新しい通信を追加するか、サポート チケットのすべての通信の一覧を取得します。 作成日または通信の種類別に、通信一覧の検索を絞り込みます。

サポート リクエストを作成するには、所有者または共同作成者である、またはサブスクリプション レベルでサポート リクエスト共同作成者ロールが割り当てられている必要があります。 Microsoft Entra シナリオなどのサブスクリプションを使用せずにサポート リクエストを作成するには、管理者である必要があります。

前提条件

  • Azure Cloud Shell で Bash 環境を使用します。 詳細については、「Azure Cloud Shell の Bash のクイックスタート」を参照してください。

  • CLI リファレンス コマンドをローカルで実行する場合、Azure CLI をインストールします。 Windows または macOS で実行している場合は、Docker コンテナーで Azure CLI を実行することを検討してください。 詳細については、「Docker コンテナーで Azure CLI を実行する方法」を参照してください。

    • ローカル インストールを使用する場合は、az login コマンドを使用して Azure CLI にサインインします。 認証プロセスを完了するには、ターミナルに表示される手順に従います。 その他のサインイン オプションについては、Azure CLI でのサインインに関するページを参照してください。

    • 初回使用時にインストールを求められたら、Azure CLI 拡張機能をインストールします。 拡張機能の詳細については、Azure CLI で拡張機能を使用する方法に関するページを参照してください。

    • az version を実行し、インストールされているバージョンおよび依存ライブラリを検索します。 最新バージョンにアップグレードするには、az upgrade を実行します。

サポート チケットの作成

  1. サービスの一覧を取得するには、az support services list コマンドを使用します。

    az support services list --output table

    この例では、 [Windows を実行している仮想マシン] の値を見つけます。ここでは 6f16735c-b0ae-b275-ad3a-03479cfa1396 です。

  2. 問題を説明する問題の種類と問題のサブタイプを取得するには、az support services problem-classifications list コマンドを実行します。

    az support services problem-classifications list --service-name 6f16735c-b0ae-b275-ad3a-03479cfa1396 --output table

    この例では、 [VM に接続できない] または [パブリック IP に関する問題がある] を見つけます。 この種類の値は e5c307e3-50ff-5dc9-c8ae-7d35051f88c9 す。

  3. az support tickets create コマンドを使用してチケットを作成します。

    az support tickets create --ticket-name "VM012" --title "Issue with public IP" \
   --description "This ticket involves a public IP address of a VM." \
   --problem-classification e5c307e3-50ff-5dc9-c8ae-7d35051f88c9 \
   --severity minimal --contact-first-name Kenneth --contact-last-name Liew \
   --contact-method email --contact-email Kenneth.Liew@Contoso.com \
   --contact-country US --contact-language English --contact-timezone "Pacific Standard Time"

サポート エンジニアが、指定された方法を使用してお客様に連絡します。 初回の応答時間については、「サポート内容と応答性」を参照してください。

サポート チケットの管理

Azure CLI を使用すると、さまざまなコマンドを使用してサポート チケット管理を実行できます。 現在のサブスクリプションの Azure サポート チケットを表示するには、az support tickets list コマンドを実行します。

az support tickets list

別のサブスクリプションの Azure サポート チケットを表示するには、az account set コマンドを実行して現在のサブスクリプションを変更してから、コマンドを実行します。

また、az support tickets update コマンドを使用してチケットを更新することもできます。

az support tickets update --ticket-name VM012 --severity moderate

チケットに関する情報の伝達

Azure CLI を使用して作成されたサポート チケットを削除することはできません。 代わりに、メッセージを送信してチケットをクローズします。 クローズされたサポート リクエストを再度開く必要がある場合は、新しいメッセージを作成します。これにより、リクエストが自動的に再度開きます。

チケットに関する情報を伝達するには、az support tickets communications create コマンドを実行します。

az support tickets communications create --ticket-name VM012 \
    --communication-name "VM Delay" \
    --communication-body "Delaying VM fixes due to scheduling on our end." \
    --communication-subject "Delaying VM fixes due to scheduling on our end."

チケットに関するすべての通信を表示するには、az support tickets communications list コマンドを使用します。

az support tickets communications list --ticket-name VM012

このコマンドには、応答を絞り込むための --filters パラメーターが提供されています。

az support tickets communications list --ticket-name VM012 \
    --filters "communicationType eq 'Web'"

次のステップ