<udpBinding>

UdpBinding バインディングの構成に使用する構成要素です。

configuration
  system.serviceModel
    <bindings>
      udpBinding>

構文

<udpBinding>
  <binding closeTimeout="TimeSpan"
           duplicateMessageHistoryLength="Integer"
           maxBufferPoolSize="Integer"
           maxBufferSize="Integer"
           maxPendingMessagesTotalSize="Integer"
           maxReceivedMessageSize="Integer"
           maxRetransmitCount="Integer"
           multicastInterfaceId="Integer"
           name="String"
           openTimeout="TimeSpan"
           receiveTimeout="TimeSpan"
           sendTimeout="TimeSpan"
           textEncoding="UnicodeFffeTextEncoding/Utf16TextEncoding/Utf8TextEncoding"
           timeToLive="TimeSpan">
    <readerQuotas maxArrayLength="Integer"
                  maxBytesPerRead="Integer"
                  maxDepth="Integer"
                  maxNameTableCharCount="Integer"
                  maxStringContentLength="Integer" />
  </binding>
</udpBinding>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性 説明
closeTimeout クローズ操作が完了するまでの期間を指定する TimeSpan 値。 この値は必ず Zero 以上である必要があります。 既定値は 00:01:00 です。
duplicateMessageHistoryLength 重複するメッセージの履歴の長さを指定する整数値。
maxBufferPoolSize チャネルからメッセージを受け取るメッセージ バッファーのマネージャーが使用するために割り当てられる、最大メモリ量を指定する整数値。 既定値は 524288 (0x80000) バイトです。
maxBufferSize このバインディングで構成されるエンドポイントのメッセージが処理されるときのメッセージを格納するバッファーの最大サイズを指定する整数値 (バイト単位)。 既定値は 65,536 バイトです。
maxPendingMessagesTotalSize 受信して、各チャネル インスタンスの入力キューからまだ削除していないメッセージの最大数を指定する整数値。
maxReceivedMessageSize このバインディングで構成されるチャネルが受信可能なメッセージの最大メッセージ サイズ (ヘッダーを含む) をバイト単位で定義する正の整数。 受信側のメッセージが大きすぎると、送信側は SOAP エラーを受け取ります。 メッセージは受信者によってドロップされ、トレース ログにこのイベントのエントリが作成されます。 既定値は 65,536 バイトです。
maxRetransmitCount 再送信メッセージの最大数を指定する整数値。
multicastInterfaceId マルチキャストのインターフェイス ID を指定する整数値。
name バインディングの構成名を格納する文字列です。 この値は、バインディングの ID として使用されるため、一意にする必要があります。 NET Framework 4 以降では、バインディングおよび動作に名前を付ける必要はありません。 既定の構成と、名前のないバインディングと動作については、「簡略化された構成」と「WCF サービスの簡略化された構成」を参照してください。
openTimeout 実行中の操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。 この値は必ず Zero 以上である必要があります。 既定値は 00:01:00 です。
receiveTimeout 受信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。 この値は必ず Zero 以上である必要があります。 既定値は 00:10:00 です。
sendTimeout 送信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。 この値は必ず Zero 以上である必要があります。 既定値は 00:01:00 です。
textEncoding バインディングでメッセージの発行に使用される文字セット エンコーディングを設定します。 有効な値は次のとおりです。

- BigEndianUnicode: Unicode BigEndian エンコード。
- Unicode: 16 ビット エンコード。
- UTF8: 8 ビット エンコード。

既定値は UTF8 です。 この属性は Encoding 型です。
timeToLive バインディングに対する有効期間を指定する期間値。

子要素

要素 説明
<readerQuotas> このバインドを使用して設定されるエンドポイントにより処理可能な、SOAP メッセージの複雑さに対する制約を定義します。 この要素は XmlDictionaryReaderQuotasElement 型です。

親要素

要素 説明
<bindings> この要素には、標準バインディングおよびカスタム バインドのコレクションが保持されます。

解説

UdpBinding により、WCF サービスが UDP トランスポートを介して通信することができます。 ここでは、クライアントがサービスにメッセージを送信し、応答は返されない "ファイア アンド フォーゲット (撃ち放し)" メッセージ交換を使用します。

<udpBinding> 要素を使用して UdpBinding を構成する方法を次の例に示します。

<udpBinding>
  <binding  closeTimeout="00:10:00"
            duplicateMessageHistoryLength="100"
            maxBufferPoolSize="100"
            maxPendingMessagesTotalSize="100000"
            maxReceivedMessageSize="65536"
            maxRetransmitCount="10"
            multicastInterfaceId="00000"
            name="myUdpBinding"
            openTimeout="00:10:00"
            receiveTimeout="00:10:00"
            sendTimeout="00:10:00"
            textEncoding="utf-8"
            timeToLive="00:10:00">
    <readerQuotas />
  </binding>
</udpBinding>

関連項目